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第三十三話

 家に帰って夕食の時、魔法について相談した。


「今日、魔法の適性を調べて、僕が魔法を使えることが分かったんだ」


「おぉ、本当か!」


 おぉ、そんなに驚くことなのか。


「カー君、それは本当?」


「本当だよ」


 疑われるのかよ。


「それで、魔法を学んだら、国で管理されることになるから、学ぶかどうか、家族と明日までに決めてくるようにって言われてたんだ」


「おう、学んでこい」


 えっ! 特に考えることもなく即決ですか! そうか、考える必要すらないと。


「そもそも、この家は貴族だから、管理されるんだ。だから管理されるされないは関係ない。しっかり学んでこい」


 そうだったのか。うち、貴族の家なのか。知らなかった。


「じゃあ、魔法を学んでくることにするね」


「魔法は便利だしね。しっかり学んできなさい」


 母さんもそう言ってるし、学んでくるか。




 次の日。学校の教室に着くと、パティル様が、俺のところに、朝一番に来た。


「魔法はやるんですか?」


 うおぉ、すげぇ前のめりになってくる。近い近い。そんなにしなくても教えるわ。


「やる。やるから落ち着いて」


 そう言うと、顔を真っ赤にしながら後ずさった。


「お、落ち着いていますよ?」


 可哀想だからそういうことにしておこう。


「そうですか。やるんですね。私の魔法に驚いてくださいね」


 嬉しそうだなー。まぁ、いっか。




 そして、朝の会っぽいやつをやる直前。ナムは遅刻をしてきた。先生が来たあとにきたやつは全員遅刻なのだ。


「おい、ラングェイ。お前は学校で勉強をする気があるのか」


 おぉ。シュバルツィエ先生、こえぇ。


「あ、あります!」


 ナムよ。必死だな。もう三回目だしな。


「取り敢えず、今日も言い訳を聞いておいてやろう」


 絶対に嘘でしょ。聞かなくても分かるわ。


「学校に来る途中の道が封鎖されていたので、遠回りをして遅れました」


 なんでそんな確認したらバレるような嘘をつくんだろうな。


「もうお前の相手をする時間が勿体無いから席につけ」


 今日は、社会で地理をやった。そこで、この国や、周りの国々の形などを学んだ。世界地図も見た。世界地図はなんと三角形だった。北側と西側が垂直に交わっている直角三角形だ。前の世界よりも、だいぶ狭いようだ。


 大陸は一つしかなくて、世界地図の半分くらいの大きさだ。他には何個か島がある。国も三個しかない。まずは、大陸の西側にあるのが、メシア王国だ。首都、おれが住んでいる街が王国の西側にあって、他には大きめの街が二つ、他に村がある。


 大陸の東側を治めるのが、リドアール帝国だ。帝都が東側にあって、大きい街が三つある。村はほとんどないらしい。


 最後が、海にあるほとんどの島を治める、ネルギア連合国だ。海は彼の国の物らしい。


 その三ヵ国だが、今まで、戦争になったのは、国を建てたときの一度だけらしい。その当時は、多くの国があり、相争っていて、その中で残ったのが現在の三ヵ国だそうだ。

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