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第十三話

 剣を教わりはじめてから9ヵ月たった。つまりもう3歳だ。あの日からトレーニングと素振り、魔法の練習と、とても忙しく過ごした。結果、剣はやっと音を立てずに、とはいかないが最初よりは圧倒的によくなった。魔法は新しい物を発見した。属性風に言えば土かな?物質を出す魔法だ。多くの魔粒子を集めて固めていくと、石のような土のようなよくわからない不思議な物体が出来たのだ。それは大きさは魔粒子の広がっている大きさのままで、固さは密度によって変わるようだった。これからも色々な研究が必要だろう。


 そして、最近分かるようになったのだが、魔粒子にも色がある。前は全部同じ色に見えていたのだが、色が違って見えるようになったのだ。さっきの物質もその色になっている。例えば、リンちゃんは赤色だ。母さんは青色で、ネリアさんが緑色。親父は少なすぎて分からん。俺は真っ黒だ。光を吸い込むような色というのだろうか、とにかく黒い。なにかに関係あるのかね。


 そんな日の夕食の時。我が家では自分の家を持っているネリアさん以外は皆一緒に食べているのだが、その時、とんでもない発表が母さんの口から聞かされた。


「今日は皆に言うことがあるの。私、子供が出来たわ」


「え...?」


 こ ど も ?母さんの子供ということは、俺の兄弟か?


「本当か!」


「えぇ、ちゃんと医者にも行ってきたから間違いないわよ」


「おめでとうございます。ミラ様」


「おめでとうママ!」


 おぉ、俺に下の兄弟が出来るのか!前は一人っ子だったから楽しみだ。弟なのか妹なのか。


「カー君はお兄さんになるのよ」


「そうだね」


「兄になるんだから今よりもしっかりしなきゃだめだぞ」


「最近、子供の世話をしていなかったので腕が鈍っていないか心配です」


 リンちゃんは俺の世話をする必要が無くなったから仕事がほとんどないんだよね。最近はいろんな部屋を掃除している。でも、魔法ではやってないんだよね、なんでだろう。魔粒子が足りなくなるのかな?


「リンちゃんならだいじょうぶよ。カー君の面倒だって一人で見てたんだから」


「でも、カー君は手の掛からない子だったので簡単でしたよ」


「そうね」


 確かにな、母さんはいつもなにやってたんだろう。


「そういえば、ママっていつもなにやってるの?」


「カー君には教えてなかったかしら?ママはね、学校でいろんな子に勉強を教えてるのよ」


「そうなんだ」


 知らんかった。母さんは先生だったのか。ていうか、学校か。俺もいくんだろうか。


「学校ってなに?」


「いろんな子が勉強するところよ」


「そういえば、カーディルもあと2年で学校か」


「僕も行くの?」


「そうね。カー君も行くのよ」


 学校に行くのか。また行くのか。...めんどくさいな。でも、この世界の常識を知るのにちょうどいいか。


「楽しみか?」


「うん!」


「カー君なら、学校の勉強なんて簡単なんじゃないですか?」


「そうかもね」


 どんな勉強をするんだろう。魔法の授業があればいいな。しっかり学ばないと間違ったまま使ってそうだしな。


 そんな世間話をしながら夜は更けていった。

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