霜柱
よいしょ、よいしょ
もちあげろ、もちあげろ
突き崩せ、突き崩せ
折れろ、折れろ
倒れろ、倒れろ
みしみし、ぱりぱり
ざくざく、ぎゅっぎゅ
枯れ果てた茎から滲む霜柱
夜のうちに仕事をして
朝日と共に、去っていく
君の仕事は何だい?
世界を耕すことかい?
それとも
デコレーションをすることかい?
何をしようとか、何ができたかとか
実は考えてなんかいなくて
ただただ過ごしたその軌跡が
今日は霜柱になって
たまたま目に見える結果が出たんだって
一時の風の流れ
凍える指先に触れてしまえば
やっぱりパきっと折れて
靴底にべったりと
足跡を残す
今日走り抜けた後
また明日、霜柱
ありがとうございました。