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第5話

不定期更新です。

ゴブのお兄さんに、声を出せなくされて連れて行かれ中です。逃げ出せないまま大きな扉の前まで来ました。大きな扉重たいよね。開けるの大変そう、と思っていたら扉の前にいる人が開けてくれます。自動ドアじゃない人力ドアだね。豪華な装いの場所です、前世の某ネズミランド経営の、映画で出てくるお城に良く似ています。


「父上、ただいま戻りました」


落ち着いた感じの、コブのお兄さんに似た人が豪華な椅子に座っています。その隣には年を取った、前世で言うと占いのおばあちゃんみたいな人がいます。


「うむ、それで見つかったとは本当か?」


嬉しそうに話しています。わあーっ!関わりたくない!嫌ーな予感です。


「はい、彼女です。おばば様の言う通りでした。一目惚れでした」


そんな話聞いてないよ!コブのお兄さん。一言言ってくれてたら、どんな事をしても早く逃げてたのに!酷いよ!一目惚れ!それは、私じゃない綺麗なお姉さんに変更して!私に関係ないと……関係ないと誰か言ってー!


「うんうん、見つかって良かった。占った甲斐があったようじゃ」


「はい、おばば様のお陰です」



二人?違う周りをよく見ると、いる人全員が笑顔だよ。どうして?私、貴族でもない平民だよー!誰か反対してよー!おばば様と呼ばれるおばあちゃん!どうやらこの人が原因のひとつらしいです。余計な占いをして拘束されるきっかけを作ったの!厄介な!私をじっと見た後、とんでもない事言いました。


「ほう、運がいいようじゃ。子沢山のおまけが付いてるよ」


そんな、余計なオプションは要りません!他をあたって下さい。首を横にブンブン振ります。


「子沢山!!おばば様!まだ、彼女は子供です!」


真っ赤になりながら否定しています。いい年した、大の男が赤くなっても可愛くないですよ。私はここに居たくないです。帰してください!悔しくって涙が出てきます。喋れないので、お願いできないのが残念です。




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