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アンジェロの娘、エリーゼ視点。

やっと殿下の名前でました。

私は両親とお兄ちゃん達と森に暮らしています。時々魔女も来ます。私は、実は転生者です。でも、いちいち言うのも面倒なので内緒にしてます。だから記憶が戻った(3才だった)時に、知った父親が犬!衝撃が凄かった。


分かりますか?抱き上げられて驚愕に染まった私!二足歩行のでっかい犬が自分の父親だと知った時の困惑を!前世の常識では考えられない事実に呆然となった私の気持ち!もう一度言います。アラサーで死んだ私の新しい父親が犬!


お母さんも転生者なのに犬の旦那様で良かったの?と思ってた。私よりも年が下で亡くなったらしい。男運が無いんだね。盗み聞きなので本当かは分からないけど。特殊な趣味?でないと知って安心しました。ただ、もふもふ動物が好きな人のようです。もふもふへの愛は半端ないようです。


私はアラサーで仕事が趣味の中毒者で過労死だった。今度の人生はダラダラゴロゴロすると決めている。玉の輿でも乗りたいなぁ〜って。山の中じゃ無理だけど。


でも、この世界娯楽も少ないし雑誌もない。文明の機器らしき物もほとんどない。魔法があるけど前世には敵わないよね。前世の性格が強く出てる今は、子供らしくするのは難しい。喋り方だけは子供っぽくしてるけど。1に可愛く2に可愛く3、4なくても子供の振り。疲れるわ〜。娯楽と言えばお父さんとおじさんのバトル良く続いてるよね〜。小さい頃から頻繁にやって来ては戦ってる。


小さい頃からお母さんを好きなおじさんが、お父さんとバトルしている。お金持ちの貴族の人だって言ってた。あれだけお父さんにやられているのに懲りないな。初恋だって聞いてる。あれって厄介だよね〜。

私も前世で1度振られて(初恋だった)落ち込みそれから男っ気なし。仕事にはまって面白くて、男はいいや〜と達観してた。今なら私、玉の輿希望で立候補してあげるのに。


ボロボロの姿で、転がっているおじさんの側に寄って大丈夫?って聞いてみた。


「大丈夫?お母さんが好きなの?お父さんのだから戦って勝っても無理だよ」


お父さん半端なく強いから。よく宙に飛ばされてる。頑丈だよね〜、何でできてるんだろ?って感心してる。お母さんと違って、私は人族の旦那様がいいわ。おじさんの顔、好みなんだよね。渋い40、50の男の人がタイプ。


「ん?似てる……彼女の子供か?」


「そうだよ。私がお嫁さんになってあげる。だからプレゼントちょうだい」


笑ってる。そんなに可笑しいかしら?お嫁さんなってあげるからプレゼントくらいくれてもいいじゃない!と子どもらしく振る舞ってみる。


「何が良い?私に何を望む?」


あれ?本気にしてくれた?それなら、今度は私に会いに来ればいいのよ。プレゼント持って。


「美味しい果物がいいわ。お菓子でもいいわよ」


宝石とかドレスとかはお嫁さんになってからでいいわ。大人になってからの方が豪華なのがもらえそうだし。心の中で思っても聞こえないからいいよね。


「くくく、そうだな。今度は君に会いに来よう」


笑ってるから大丈夫そうね。お土産持って来てくれそう。


「私の名前はエリーゼよ。貴方は?」


気にしてなかったから名前知らないのよね。


「グレンだ。そう呼んでくれエリーゼ」


「うん!グレンよろしくね!」



こんな話をしていた後、しばらくしてお父さんの実家に皆で帰りました。私達が居なくなってグレン心配したかな?でも、探し出して来そうだから待ってればいいよね。


驚いた事に、お父さんが王子様だったんだって。破壊魔で、もふもふ獣人だけじゃなかったんだぁ〜!偶に来ていたおじいちゃんとおばあちゃんが王様と王妃様だったんだよ。品のある人達だよねと思ってたのは間違いじゃなかった。それからお城暮らしが始まりました。お母さんが、1番驚いていたけどね。お父さんも(ワル)だよね〜。ずっと、人になれる事隠してたんだもん。確信犯!お兄ちゃん達も人に戻ってお城に来る令嬢にもてもてです。今までお父さんに人になるのを止められてたそうです。お母さんは獣の姿のお父さんが好きらしい。イケメンのお父さんには興味がなさそうで近付いて行きません。むしろ逃げている。


あれから3年間、グレンは約束通り果物とお菓子を持って迎えに来てくれました。毎回お父さんとバトルして庭に穴を開けてた。本当はもっと大人になってお嫁さん(お父さん達が反対した)になる積りだったけど、グレンはおじさんだもの。13歳になったし身体も子供を生めるように大人になったし。この世界(前世だったら犯罪者になる)では、普通にお嫁さんになれるので早目にお嫁さんに行きます。


お父さんは気付いて無いと思ってるけど、私は知ってるよ。お母さんを奪いに来なくなると嬉しいって。グレンの事は私に任せてお母さんと仲良くね〜。



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