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義妹が真の聖女? 法的根拠はあるのかしら  作者: ノーネアユミ


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 日常が戻ってきた。


 私は一日おきに神殿の業務と伯爵としての務めを果たす。

 貴族に友達は少ないし、その少ない友人はみんな神殿の女官だから、お茶会の誘いも来ない。


 たんたんと過ぎる時間。

 社交シーズンまではそれが続くと思っていた。



 リチャードから手紙が届いた。

 会って話したいのだそうだ。

 まあ、あんなネタばらしをされたら、恨み言の一つも言いたいだろう。



(黙って説教されるか)

 他家との関りも大切だ。



 指定した日時きっかりに彼は我が家にやって来た。


「ようこそいらっしゃいました」

「聖女様にはご機嫌麗しく存じます」


 固い。


「以前の様に親しくお話はできませんか?」

「申し訳ございません。今の僕はただの法衣貴族、伯爵家当主で聖女であられる貴方とは身分が‥」



 それはそうだけど。


 私の胸がギュっと痛んだ。



「あなたを騙したことは悪かったわ。でも、二人の友情は本物だったと信じたいのよ」



 リチャードは眼鏡をクイッとした。


「つまり‥ 今の僕とも親交を深めたいとの解釈でよろしいでしょうか」

「ええ、もちろん」


「それでは‥一緒にお茶や食事を楽しんで、一緒に遊びに出かけても良いとお考えでしょうか?」

「ええ」


 私の顔は赤くなってきた。

 改めて確認されると恥ずかしいのよ。



「で、ではルイーズと呼んでも?」

「もちろんよ、リチャード様」



 やっと彼がにっこり笑った。

 避暑地でずっと見ていた笑顔だ。


「良かった‥ 嫌われたかと思っていたんだ。さよならの一行だけで君はいなくなったから」

 

 それは申し訳なかった。



「また会ってくれるかい」

 私はうなずく。




 そして彼は私を食事に連れ出し、観劇に連れ出し、買い物につき合わせた。


 リチャード様の休日はいつも一緒な気がする。



「ところで、ドレスは新調しないのかい?」

「以前ので良いかと」


 公爵様に送ってもらったあのドレスは、まだ社交界には着ていない。



「あれは夏服だろう。冬用は新しく作らなくちゃ」

 確かに冬の社交シーズンに備えて今から準備するのはおかしくない。


「そうね」



 去年まではろくなドレスがなかったのだから、作るのはしょうがないか。


「今度こそ僕に贈らせて欲しい」

「え」



 たわいない会話が急展開した。


 次回最終回! 見逃すな、 一瞬で終わる恋愛ターン!

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