表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義妹が真の聖女? 法的根拠はあるのかしら  作者: ノーネアユミ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/19

14

「今日は遠乗りに行こう」

 一晩すぎると、リチャードは馬を二頭引いてきた。


「どちらに?」

「町まで」

 それは遠い。


 馬の背に揺られて、それでも私は浮かれていた。


(この方といられるのも後わずかなのにね‥変だわ)



 町に到着するころにはくたびれてしまった。


「無理をさせたね、あそこで休もう」


 カフェでレモネードを頼む。

 冷たくて甘酸っぱいそれは二人の喉をうるおした。



 リチャードが行きたかったのは服飾の店だった。


「まあ若様じゃありませんか、御用があればこちらから伺いますのに」

「明後日、我が家でパーティーをするんだ。彼女に見合うドレスを頼む」


 ん、聞き間違えだろうか?


「えっと‥リチャード様? ドレスはもう持っていますから」

「別に、いくらあっても構わないだろう」


 リチャードはなぜかむくれている。



「いただけません」

 私は断固として断った。


 リチャード様が気遣ってくれるのは、村娘のルイーゼだ。


 一緒に遊びに行くくらいなら楽しかったけれど、高価なプレゼントを贈られるなんて‥

 私は彼を騙したいわけじゃない。



「記念に、なるかと思って」

「それならもういただきました」


 首元のペンダントを見せる。


「そんな粗末な物では僕の気が済まない」


「粗末‥」

 私にとっては宝物なのに。



「私たちはただのお友達ですわ。高価な贈り物なんて不要じゃない」


 言ってから後悔した。


 リチャード様も苦い表情だ。



「それではそちらが普段用で、パーティー用をお選びになっては」

 店員さんが気を利かせて、小粒の宝石を進めてくれた。


「お友達にはちょうど良いかと」



 まだ気まずい雰囲気だけど、私は小さなアメジストがはめこまれたブローチを選ぶ。


「似合うかしら」

 

 襟元に留めると、リチャード様はやっと笑ってくれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ