表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義妹が真の聖女? 法的根拠はあるのかしら  作者: ノーネアユミ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/19

11

「ルイーゼの休みの日を聞いてもいいかな? もし一日休みが取れたら、ピクニックに行かないか」


 お茶の時間、お菓子を食べながら何気なく令息は提案してくる。



「それもいいですね」

 私はほぼ毎日休みみたいなものだ。



 しかしこの方は私が毎日令息とお茶しておしゃべりしていることに疑問を持たないのだろうか。

 一介の使用人にはそんな暇はない。


(私の正体に気がついているのかしら)



「明日か明後日なら、野山も乾いているだろう。もし空いていたら‥」

「はい明日は空いています」





 迎えに来てくれたリチャード様の腕に自分の手をからませる。

 うんエスコートにも自然に応じられたぞ。


 他に誰もついて来ないってことは、貴族だとバレたわけじゃないようだ。



「雨のおかげで暑さが少し和らぎましたね」

「そうだね、歩くのにはちょうどいい」


 会話も滞らなくなってきた。



 牧場の丘の上で、私たちはご飯にする。


「君のトマトはパンにはさんでも合うね」

「公爵邸の料理人は腕がいいからですよ」


 野外で食べるお弁当は、本当においしい。



「クッキーを焼いて来たのでどうぞ」

「へえ君が作ったのかい」

 おいしいって誰かが喜んでくれるのも、すごく嬉しい。



 爽やかな空気の中、羊をながめる。

 歌を歌ったり、好きな作家について語ったり。


「誰かとこうしてのんびりするのもいいものだね」

 リチャードがつぶやく。


「そうね、ずっとこうしていたいくらい」

「また来ればいいさ」



 日が傾いて来た。帰らなくちゃいけない。


「夕日がきれい」

 月並みなセリフだけど、歩きながら見た夕焼けは実際きれいなのだ。


「そうだね‥」



 別れ際、リチャードは私の手を取る。

「さてお嬢さん、練習の成果は出たかな?」

 


 今日は予想していたから、貴族のあいさつにも少しは余裕が持てた。

 笑っちゃったけど。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ