レベルアップ
さっきの死ぬことへの恐怖が今になって押し寄せ吐き気がした。
「オエッ」
俺は無理やり吐き気を抑えて、ステータスを見た。
「ステータス!」
【名前】 アレン
【種族】 人間
【年齢】 17
【職業】 冒険者
【レベル】 74
【HP】 74000
【MP】 76000
【攻撃力】 730
【防御力】 750
【魔力】 750
【素早さ】 750
【運】 720
【スキル】崩壊
【称号】ドラゴンキラー
「なっ、なんだこれ。レベルが74になってる!しかもステータスがとんでもないことになってるぞ!」
自分のステータスに驚いていると、見なれないスキルがあった。
「スキル【崩壊】?」
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スキル【崩壊】
・崩壊させたい物体や均衡を崩壊させ
る
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「ステータスがとんでもないことになっているのは、レベルとステータスの関係が崩壊したからなのか?
まあ、物は試しだ使ってみよう!」
「【崩壊】!」
すると、手から黒いもやが出てきた。
「なんだこれ?これを飛ばせばいいのかな?」
「(飛べ!)」
ズーン
すると、あたった場所が段々と崩壊していく。
「あれ?壊れた部分が修復しない!」
普通ダンジョンでは壊れた部分は自動的に修復される筈だが、その気配がない。
「もしかして、ダンジョンの修復機能自体が崩壊したのか?となればヤバい力だぞ、これは。」
「それよりも早くここを出よう。」
と思った時だった。
「ギャァァアァァァアァ!」
「っ!」
後ろには重厚のある鱗、鋭い爪、心臓を掴んでいるような威圧を放つ竜が佇んでいた。
「あ、あれは、で、伝説の古代竜!な、何でこんなところに!」
奇しくもアレンは第二の危機に直面したのだった。
評価してくれると嬉しいです。
7月12日 ステータスを大幅に変更しました。