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冒険者ギルド

「まず、宿を探さないとなぁ。野宿する訳にもいかないし。」


「そうねぇ、私達の家も多分壊れちゃっただろうし……」


「えっ、こ、壊れちゃったの?俺たちの家……」


ま、マジで壊れちゃったのかな?リーンとの修行や告白シーンとか思い出がたくさんあったのに……


「生きてるだけましだと思いなさい。あんな所にいたら奈落の底に真っ逆さまよ。」


「はいぃぃ……」


 俺はリーンにしかられながら、宿を探しに行くのだった。


ーー


「一泊、1000セルナとなります。」


「えぇっと、1000セルナです。どうぞ。」


「確かに受け取りました。ではごゆっくり。」


 俺達は無事、街を探し回り宿を見つけることができた。

 しかも、値段は1000セルナと通常の宿より安くお得だった。


「意外と部屋はきれいなのね。これだけ安いのだから、もっと汚いと思っていたわ。」


「感謝しろよ。探しに探しまくって、ようやく見つけたんだから。」


 表通りの宿は、どれだけ安くても5000セルナはする。手持ちもそんなに多くないから、できるだけ安い宿を路地裏や人通りの少ない道を歩き回りやっと見つけたのだ。


「早く、荷物を置いて冒険者ギルドに行くわよ!」


「え?なぜ?」


「何故って、金稼ぎのために決まってるでしょ。アレンの貯金だって少ないんだから。」


  うっ!か、金がないのは分かってるけど、そんなに真っ直ぐ言わなくてもいいんじゃないかな。

 甲斐性なしって言われてるみたいで傷付くよ…


「何固まってるのよ、早く行きましょう!」


リーンは固まっている俺の腕を掴み冒険者ギルドに引きずっていくのだった。


――


俺はリーンに無理矢理引きずられ、冒険者ギルドに来たのだが……


「ア、アレンの亡霊だ~!」


「き、きっと、カエン達に復讐しに来たんだ!亡霊になってまで!」


「ギルド内でカエン達が殺したんじゃないかって噂されてたからな。ダンジョン攻略中にドラゴンに襲われて死んだなんて嘘だったんだ!」


 とまぁこんな感じに亡霊だのなんだの言われたい放題だった。

 来た早々完全に腫れ物扱いだ。



「だ~か~ら~、俺は死んでないっていってるだろ!勝手に人を殺すな!」


「だって、1年近くも帰ってなかっただろう。それゃ、みんな死んだと思うだろう。」


まぁ、それはそうだ。1年近くも帰ってなかったら、俺でも死んだと思うだろう。


「まぁ、この際生きていた事は認めてやろう。よく、生きて帰ってきたな。」


「いやっ、最初から認めろよ。」


「そ・れ・よ・り・も!あの子はなんだ!なんで、お前みたいな奴があんな可愛い子つれてんだよ!どうゆう関係だ!おらぁぁ!」


「な、なんでって、俺の彼女だからだよ。なんか、悪いか!」


「「「「「「「はあ~~~~~~~~!」」」」」」」


むさい男達の大合唱がギルド内に響いたのだった。

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