崩壊と闇魔法
アレンは崩壊と闇魔法の混合魔法の練習をしていた。
「崩壊、ダーク・インパクト!」
ドカァァァァァァァァン
「駄目だな、崩壊と闇が上手く混ざらない。」
ダーク・インパクトは物理的衝撃と精神的衝撃を同時に放つ魔法だ。アレンは物理的衝撃と精神的衝撃の2つに崩壊の性質を混ぜようとしたが、上手く混ざらず、ただ崩壊してから衝撃がくるという2連撃になっていた。
「う~ん、魔力の混ぜかたが足りないのか?もうちょっと混ぜてみるか。」
「普通はそのぐらい混ぜればいいんだけどね。混ぜるのが崩壊の魔力だからかもね。」
魔法を使う為には、その属性にあった魔力を使う必要がある。火魔法を使いたいなら火属性の魔力を風魔法を使いたいなら風属性の魔力というように魔法にあった魔力がある。適性があるということは自分の魔力を適性のある魔力へと変換できるということ。
アレンの場合は、崩壊と闇それぞれの魔力に変換し混ぜようとしていた。
「全く出来ない…。(何が違うんだ?やり方?それとも…)」
「アレン、夕食できたわよ!」
「(まだ始めたばかりだ上手くいかなくて当然…)今、いくよ!」
だが…、1週間、1ヵ月たっても習得することができない。
「う~ん(崩壊と普通の魔法、何が違う?混ぜる量の比を変えたり、混ぜる回数を増やしたりした。後はやり方を変えるしかない!)」
「といってもなぁ~、どんなふうに変えたらいいんだ?」
と悩むアレン。すると…
「崩壊の魔力で闇魔法を使ってみたらどうかしら?」
とリーンが提案する。
「それいいな!やってみよう!」
「ええと (まず、自分の魔力を崩壊の魔力に変換して…闇魔法を発動して…)崩壊、ダーク・インパクト!」
アレンは崩壊の魔力で闇魔法を発動させた。
――――刹那、周囲の音が消えた――――
ゴォォォォォオォォ
目の前にあった木々がすべて消え失せた。
「は?」
2人には目の前で起きていることが信じられなかった。
「ま、マジか。ヤベェな、これ。」
「そ、そうね。」
崩壊と闇の混合魔法は成功だった。だが、それと同時にとんでもない魔法を造り出してしまったことに恐怖していた。
それ故に、
「こ、この魔法は制御がしっかりできるまで封印しましょう。」
「そ、そうだな」
「それよりも、他の魔法を試しましょう。デバフならそんなに被害はでないでしょう。」
リーンはデバフなら物理的な破壊はないから大丈夫だと思っていた。実際そうだったが――
「うげぇ~。も、もう見れない。」
「ざ、残酷過ぎる…」
パラライズを使えば、痙攣が強くなって、肉塊になったり。本来なら一時的にステータスが少し減少する筈の、ステータス・ダウンでは、全ステータスが0まで下がり、そよ風で肉塊になるなどの酷く残酷なものになっていた。
「恐らく、この混合魔法は、魔法にかかっている制限を壊し、威力や性能を上げているのかもしれない。」
「だ、だとしたら、私たちはとんでもないものを造りだしてしまったのね…」
2人は世界の均衡を壊すような、魔法を造り上げてしまったのだった





