パーティーからの追放
処女作です。読んでください。
――ドドドドドドドド!
前から、数十匹ものドラゴンの大群が押し寄せる。
死を目の前にして俺は呆然と立ちすくむ事しかできなかった。
何故、こんなことになっているのか、何故こんなことにならなければならなかったのか。
――全ての始まりは3日前の事だった。
――――――
「今日でアレンお前を追放する!」
「……ん?」
俺はアレン!冒険者暦5年、17歳の好青年なんだ!パーティーリーダーのカエンに話があると呼ばれてきてみれば、いきなり追放宣言を受けてしまった。
「ん?じゃないんだよ!クズスキルしか使えないお前はいらないから、追放するって言ってるんだよ!」
「今のいままで俺達はお前を追放するのを我慢してきた。戦闘にはこれっぽっちも使えないスキル【崩す】を持っている、お前が入っていると、パーティー全体が低く見られてしまう。だかな、雑用になら使えるからいままで置いてやってたんだ。だが、この前お前はパーティーの備品をおとしたよな。雑用も満足に出来ないお前には、利用価値はない。」
とカエンが怒鳴る。
「今日からは、回復役の彼女か役立たずのお前の代わりに入ってくれる。」
パーティーリーダーのカエンから紹介されたのは、プライドが高そうな女だった。
「私が新しくパーティーに入るカレンですわ。そこのゴミクズ、これからは私がこのパーティーに入りますの。だからあなたは安心してパーティーから出ていって構いませんわ。オーホッホッホッホ」
なんだこいつ。笑いかた気持ち悪っ。
実際俺は、【崩す】しかつかえないが雑用としてパーティーに貢献してきたはずだ。少しの失敗で、捨てるなんて…
「そんな……ガアル、ジャスティンはどうなんだよ!」
他のメンバーに聞くと…
「僕も追放するのには賛成だ。僕達、高ランクパーティーにはお前はいらない。カレンみたいな子が必要なんだよ」
「そうだよ。アンタみたいな軟弱はパーティーには邪魔だから出ていってよね!」
「ガアル、ジャスティン…」
他のメンバーにも見捨てられショックを受けた。
「というわけでアレンお前をパーティーから追放する。」
「ま、待ってくれよ!」
「うるさいぞ!――まぁそうだな、最後にお前にはチャンスをやる。あのランク10のダンジョンからもどってこれたら、またパーティーに入れてやってもいい。ガアル、つれていけ」
ランク10と言えばドラゴンがでるダンジョンだぞ!俺のことを殺す気か!
「じゃあな、アレン!」
「は、はなせっ!」
そんな声もむなしく、俺はランク10ダンジョンに連れていかれたのだった。
一部、過失修正を加えました。