エロゲの敗北竿役に転生した俺、主人公が死んでたらどうする？

親友のエロゲライターが死んだ夜、浴びるほど酒を飲んで寝た俺は気付けばエロゲ世界の敗北竿役になっていた。それは亡き親友の描いた世界そのもので、でも、たったひとつ大きな違いがある。
『主人公が、死んだ——』
この世界における俺の人生はそこから始まった。
最愛の人を失ったヒロインの藤咲兎羽は、表面的な日常を過ごしながらも1人、孤独に堕ちていく。
どうにかしたいけど、敗北者の俺は最初から彼女に嫌われていて…。

「私に構わないでください。私は、これでいい。ずっと、このまま……」

これはハッピーエンドを失った世界の物語。バカなエロゲライターのエゴによって生まれた、最悪のシナリオ。
そんな世界で、それでもただ、未来へ歩んでいくための物語。