表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/42

プロローグ

 ああ、ここどこだっけ?

 知っている場所だ。

 ああ、違う。生きていた場所。

 あれ?でも、ここで死んでいったような気もする。

 背の高い棚に、整然と並んだ無数の商品。

 それがどこまでも続いている。棚に沿って歩き、曲がってみると、またずっと棚。

 まるで迷路みたいだ。

 歩いても歩いても、棚が続き、誰にも会わない。

 誰もいないのだろうか?

 これでは、××××××だ。

 キーンと耳の奥に痛みが走った。

 思わず座り込む。ゆっくりと目を開けると、そこにそれは、ずらりと並んでいた。行儀よく、身体をこちらに向けている。まるで×××××とばかりに。

 ズキズキする頭を抱えて、それでもそれに手を伸ばす。

 ああ、でも駄目だ。アレを忘れた。

 ……アレって何だっけ?

 急に店内の明かりが落ち、物々しい赤ランプがそこかしこで点滅し始める。どこにこんなに、警報機があったんだろう。

 続いて、店の外からガラスを叩く音が鳴り響いた。

 バンバンバン!

 バリバリバリ!

 ああ、待って、そんなに叩いたら、割れてしまう。

 もう少し、ここにいさせて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ