出雲伝説7/8の殺人 感想文
《出雲伝説7/8の殺人》は、島田荘司先生の吉敷竹史シリーズの作品のひとつです。主人公の吉敷の前に現れたのは、日本神話に関わる不思議な殺人事件でした。
初めてこの作品に出会ったのは、高校生に入る直前の頃でした。初めて読んだ島田先生の作品、そして本格ミステリーな作品でしたので、私にとってはとても大事な作品です。
いつも負けていたと、犯人は最後にこう言いました。しかし、学術研究において、果たして勝敗はあるのでしょうか。もちろん、称賛をもらえない、教科書にも載せられない、そのような研究はいくらでもあります。しかし、例えどんなに平凡な研究であっても、いつか何か偉い発見の基礎となるかもしれないし、誰かの人生を変えたりするのかもしれません。
正直、この作品の特徴である電車を借りて、ひとつ物語を書き上げるのって、私にはかなり難しいでした。台湾にも電車がありますが、便利さは日本に全然及べないし、犯行に使うのも難しいです。とはいえ、私も今年(2019年)から大学に通い始め、毎週末電車や新幹線を乗って家に帰るようになって、電車のことを以前よりわかった気がします。それに、この背景を描くことから逃げ続けるわけにはいきませんし。ということで、今回の物語は電車を背景にする本格ミステリーとなりますので、よろしくお願いいたします。
最後に少しだけ、前回の物語について語りましょうか。前作桜の木の下の四人組全員出ましたね。他のキャラクター、例えば赤蝶とかも、機会があれば登場します。キャラクター全員が私の大事な子供なので、この子達に彼ららしい人生を送ることができますように。そして、やなの目が早く治れますように。