表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

序説

まずは、前作《桜の木の下》について少し語りましょう。推理小説家、島田荘司さんの作品を読んだ私は、推理小説を書きたくなって、そして出来上がった作品が前作でした。


初めて島田さんの作品と出会ったのは、三年前、2016年の夏でした(本作は2019年の作品)。友達と一緒に図書館に行った私ですが、読みたい本がいないため、暇潰しに読む小説を探していました。そこで、《出雲伝説7/8の殺人》に出会いました。日本神話に興味深かったので、出雲という単語に気付いて、この作品を読んでみようと思いました。それが私にとって、初めて出会った本格推理小説でした。手掛かりからトリックを推理することや、日本の電車文化など、知識が足りなかったので、まったく推理できなかったが、神話と推理を合わせたことに対してかなり深い印象を受けました。


その年の九月から、私は高校生になりました。図書館に行ってみたら、不意に島田さんの作品を見かけました。結構揃っていたので、最初の作品《占星術殺人事件》から読もうと思いました。それが、私と御手洗潔シリーズとの出会いでした。


元々生物学に興味はなかったが、御手洗さんのおかげで、生物学の世界に気になりました。御手洗さんは、どのような世界を見えるのでしょうか。それは、どの生き物にも名前がある世界なのか、どんな行為にも意味がある世界なのか。生命科学の世界では、知れば知るほど、自分の無知を感じてしまうが、御手洗さんはもしくは、それを楽しんでいるのかもしれません。御手洗さんと出会ったおかげで、私は生命科学を研究する理想に出会えました。


高校にいる三年間、私は島田さんの作品を全部読みました。その中、《眩暈》を読むとき、謎解きの寸前に用事が入って、謎についてゆっくり考える時間がありました。その時、私は自分なりの答えを考え出したが、確信できないし、ありえないと思ったが

、まさかそれが正解でした。自分にも推理できるんだと感じた瞬間でした。


しかし、大学受験の頃、交通事故の後遺症のせいで、私は今までの記憶をほとんど失ってしまい、うまく発揮できませんでした。生物研究なんて、できるわけがないと、諦めようとしました。その時、私は御手洗さんのことについて、急に疑問を抱えました。動物実験が嫌で中退したらしいが、動物実験というやり方は、急に現れたわけではないのに、中退するまで拒絶必要はあるかなと、戸惑っていました。御手洗さんはどのように考えているのでしょう。いつも自由な彼なら、自分がそうしたいから、と考えているんじゃないかなと、勝手に想像して、勝手に勇気をもらいました。その瞬間に、一生を尽くして、生物の研究をしようと決意しました。


御手洗潔という人物、そして素敵な作品を生み出した島田さんに、感謝しきれないくらい感謝しています。ということで、本作では、島田さんの作品への感想を述べつづ、その作品の特徴を借りて、《桜の木の下》の続編を書きます。もちろん、トリックや独特な設定は借りません。


いつか、自分でも納得できるような本格推理小説が書けますように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ