陰陽師と弟子 104話 秘剣 三寅剣
2022年2月18日 104話 秘剣 三寅剣 寅の年の寅の月の寅の日の秘術
陰陽師「おい。弟子」
弟 子「なにか、ご用でしょうか?」
陰陽師「コロナ調伏は、どうなっているんだ。」
弟 子「うまくいっていますよ。心配しないでください。」
陰陽師「大丈夫だな。」
弟 子「もちろんです。ピークが過ぎてきたようにみえます。これから、どんどん減少します。いくつかの県が、マンボウ解除になりました。」
陰陽師「そうか、よくやった。しばらく、様子をみよう。」
弟 子「では、ドラ焼きでもたべて、お茶にしましょう。なにか、お話したいことがあったのでは?」
陰陽師「そうだな。お茶のみ話をしてやろう。」
弟 子「どんな話です?」
陰陽師「秘剣 三寅剣じゃ。」
弟 子「なんです。その三寅剣って? 今年は寅年ですよね。三匹の寅の剣ですか?」
陰陽師「そうじゃない。寅の年の寅の月の寅の日に作られた秘剣なのだ。だから、三寅剣とよばれ、さんいんけんを読む。サントラケンではない。おそらく、日本に一つしかない。」
弟 子「日本に一つだけなんですか?それは、いったい、どこにあるんです。」
陰陽師「それは、信州の山奥にある。おそらく、奈良時代に作られたものだ。」
弟 子「信州の山奥、奈良時代? えーと。わかった。善光寺にあるんだ。あのお寺の仏像は、奈良時代に川の中に落ちていたのが、拾われてきたといわれているんですよね。」
陰陽師「とにかく、古いもので、どうして、それが、そんな山奥にあるのかは、よくわかっていないんだ。しかし、なぜか、そんな山奥にあったのだ。」
弟 子「ふーん。で、三寅剣が、どうして、秘剣なんです?」
陰陽師「寅の年の寅の月の寅の日に生まれた、今年で、千数百年を生き抜いたのだ。そして、今年は、寅年だ。寅年に縁があるというお寺と言えば、信貴山だ。そして、寅年の寅の月の寅の日に祭りをする。それが、2022年2月18日だ。この日、信州の山奥のこの三寅剣が、不思議なパワーを出すのだ。」
弟 子「本当ですか?」
陰陽師「本当じゃ。オミクロン退治の秘術が、三寅剣からパワーが放射されたはずじゃ。エーイ。」