引きこもっていたら異世界に召喚された
風波アキト27歳の誕生日を迎え自分で誕生日ケーキを作っていた。
「もう俺も27歳か……」
風波アキトは将来やりたい事もなく適当に大学に入学し、卒業後もやる事が見つからず、就職にも失敗し22歳から5年間、親の仕送りで1人暮らしの引きこもり生活を送っていた。
1人暮らしの引きこもり生活が送れているのも親の財力、家事が得意な事、ゲームをやる事で充実感が得られていたからだ。
そこに一通のメールが届いた。
「私達も生活が厳しくなるから後は自分でどうにかして!」
……親からだ。
親が今年で定年を迎え働く事が難しくなり国からの補助金も当てにならない為仕送りが難しくなったのである。
「就職か……」
5年間も引きこもっていた為就職する事いや、社会に出る事に恐怖を抱いていた。
ーーここはとある神界。
「この人間なんかどうだ?」
1人の神がそう呟いた。
「どれどれ、これまたクズな人間だな。いいではないかこの人間を転移させよう」
「これで我々がやってしまった事が改善されればいいが……」
ニート神はそう発言し転移の準備を始めた。
風波アキトは家事をし、これからどうするか考えていた。するといきなり足元に魔法陣が現れた。
「なんだ! まぁなるようになるか」
一瞬驚くもこの先の人生に悩んでいる事もありその場に立ち止まり魔法陣の中に消えていった。
「……ここはどこだ? 家の中か?」
風波アキトは異世界のとある場所の家の中に召喚された。
テーブルの上に1枚の手紙が置いてあった。
「風波アキト、ここはアーストという世界だ。前の世界では引きこもりをし親に迷惑を掛けていた。ここで更生しなさい。いきなり転移させた詫びにスキルを授けよう」
それは神からの手紙だった。手紙の裏を見ると魔法陣が光り、頭の中に直接声が響いた。
「火属性魔法獲得。水属性魔法獲得。土属性魔法獲得。風属性魔法獲得。雷属性魔法獲得。闇属性魔法獲得。光属性魔法獲得。その他特殊条件での獲得スキルが解放されました。」
……数分後
いきなり頭の中に声が響いた事もあり少し混乱していたが落ち着きを取り戻していた。
「これはゲームの世界の中か? だったら……」
何かを思い付き右手人差し指を前に突き出し上から下に振り下ろした。
すると目の前にはステータスプレートが現れた。
「おっしゃぁぁぁ!」
思いっきりガッツポーズをし、喜びに浸っていた。
これが風波アキトが召喚されてからの最初の出来事であった。




