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「大丈夫か?ミミ。」


「えっえぇ、大丈夫です。」



気がつけば、夜会へと向かう馬車の中。

キラキラと輝くドレスを身にまとい、旦那様の隣に座っている。

お義母様達は、用事があるそうで先に行ってらっしゃるので旦那様と2人っきりです。

今日1日が本当に大変でした。

以前の時よりもしっかりと丹念にマッサージをされ、化粧もしっかりとし、そして出来上がったドレスは本当に煌びやかで。

エレナが基本デザイナーと話していたので、細かいところまでは知らなかったのですが、まさかここまで煌びやかだとは。

エレナ曰く。



「奥様の魅力を最大限出せるデザインを考えました。」



と強く言われてしまった。

いえ、本当にとても素敵なのよ。

旦那様の要望も入っているし。

スカイブルーのマーメイドラインのドレスなのですが、本当にピッタリと体のラインが分かるので少々恥ずかしいのですが、エレナ曰く、奥様の素敵なスタイルを見せつけるにはこれが一番だとか。

マーメイドラインのドレスなんて初めて着るので違和感があるけども、エレナがそういうのなら大丈夫なのでしょう。

素敵なスタイルはよく分かりませんが。

旦那様に見せても、絶賛の嵐で、本当に大袈裟すぎるほどです。



「女神が舞い降りたのかと思ったとか。」


「いつもは天使だが、今は本当に女神だ。」


「夜会など行きたくない!!」



などなど言って、本当に行くのをやめようとした時は流石に皆に止められてました。

今回のは休める夜会ではないですからね!

そんな旦那様を慰めている間に、お義母様達は行ってしまわれて、お会いすることができませんでした。

とてもお義母様は楽しみにしてくださっていたのに。

完成したドレスを見た時には、可愛らしい悲鳴を上げて喜び、すぐに着ているところを見たいと言われたが、流石に恥ずかしいのでと断り、じゃあ当日の楽しみにしとおくと、それこそ指折り数えながら楽しみにされていたのに。

それなのに、事前にお見せすることが出来ず、本当に申し訳ないです。

お義母様に着いていた子いわく、とっても残念な様子だったと。

それを聞いてとっても申し訳なくなりました。

そんなこんなで、準備にほとんど1日をつかい、ようやく夜会へと向かっているのですが、準備の疲れもあり、ぼうっとしてしまっていました。



「大丈夫なら良いが。」


「えぇ、へーきです。それに、私の両親も今日は、来ていますし。」


「そうだった。ミミのご両親に会うのは久々だからね。」


「はい。」


「どうせならば、早めにこちらに来て、屋敷で泊まってくれたら良かったのに。」


「いっいえ、そんな。」



うちの両親はギリギリまで領地に居たので、ギリギリに到着するとは聞いていました。

泊まるお金も勿体ないとか言って。

それに、うちの両親が公爵邸に泊まったりしたらきっと倒れてしまうわ。

無駄に豪華すぎて。

父はまだのほほんとしているので、勿体無いなーぐらいですむかと思いますが、問題は母です。

母は大の節約家。

自分のドレスは何度も何度もリメイクしているし、節約料理に関して右に出るものはいないぐらいの節約家。

父が母を昔、姫だったなどと言ってはいますが、それが父の冗談だということをしっかりと分かるがなによりもこの節約家のせいです。

容姿だけは本当に美しいのですが、なんとて節約家すぎて、無駄を嫌う母。

もし、姫だったのならば、煌びやかな世界に住んでいる姫がこれほど無駄を嫌うわけがありませんもの。

故に私たち兄弟は、母が姫だったというのは少なくとも父の中でということになっています。

そして、そんな母がやってきたら多分ぶっ倒れて夜会どころではなくなるはずです。

多分お城でさえ、いやいやに行くに違いないのですから。

だからこそ、来なくてよかったのです。



「また今度いらっしゃればいい。」


「えっ、えぇ、そうですね。また今度。」



そのまた今度は、こないと思いますが。

まぁ、そんなこんなで会場である王宮に着きました。



「さあ、行こう。」


「はい。」



差し出された手を取り、馬車を降りる。

わぁ、久々に見ましたが、煌びやかすぎます。

目が痛い。

いくら公爵邸で慣れたといえども、お城はやはり別ですね。

旦那様はスイスイと歩いており、腕を組んでいるので自然とスイスイと歩けてますが、私一人だったら、足がすくんでいたかもしれません。

なんたって、お城だけでも気後れするのに、周囲からの視線にますます気後れしてしまっていたと思うんです。

さっきからジロジロ見られているのですが、旦那様は気にならないのだろうか?

そう思っていると急に旦那様が止まりました。



「旦那様?」

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