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なっなんでしょうか、一体これは・・・。

目の前の光景が良くわかりません。

何故、屋敷のほとんどの人達がここにいて、やる気満々なんでしょうか?



「いやー、前回は追跡に適した能力持ちを集めたので、偏りが出ましたからねぇ。今回は戦闘能力並びに隠密性等、多岐の能力が必要ですからね。今回は上手くアピール出来たら、勝ち抜けできますからね!存分にアピールしてちょーだいっ!」


「まぁ、今回は大きな作戦ですからね。どんな能力が必要になるか分かりませんね。」


「そうなのぉー!流石はダーリン!分かってるわぁ!ということで、前回参加出来なかった者ほとんどが参加してるわぁ!」


「後、何人かはどうしても屋敷の方で必要だからといって泣く泣く居てもらうことになった子達ね!その子達は後日、奥様とゆっくりと過ごせる時間を確保することを約束するわ!」



えっと、いつの間にそんな話に?

そういえば、クリスがあるもの達の話を聞いてもらう時間を作ってもらいたいって言ってたけど、もしかしてこれのこと?

ええっと、私は屋敷のことで相談があるのかと思ってたけど、実は違ったのね。

いいえ、一緒に過ごすのはとっても楽しみだけど。



「さあさあ、盛り上がって行きましょ!ちなみに、今回のジャッチは奥様のお祖母様にしていただきます!」


「今回の作戦を考えられた方。内容は誰よりも理解してますからね、今回の審判には1番適している方ですね。」


「そう!いやー、噂は聞いた事はあったけどぉ!まさか実際にお目見えすることが出来るなんて!」


「はっはっはーー!いやー、楽しみじゃ!」



お祖母様・・・。

なんで、こうもお祖母様の言った通りになるのかしら。

本当に、恐ろしいわ。



「あっ、ちなみに、うちの旦那様もこのトーナメントに参加してまぁすっ!このトーナメントにおいて主従関係は関係ないですからね♡どんどんとやっていきましょうね!」


「旦那様も出てるんですか!?」



あっ!本当だ!

旦那様もいます!何故!?



「だっ、旦那様!」


「嗚呼、ミミ。」


「なんで、旦那様が!?」


「いや、これに勝ち抜けないなら、着いていく資格はないとお祖母様から言われて。確かに、屋敷の者たちに遅れをとっているぐらいなら意味が無い。もちろん、遅れをとるつもりはないけどなっ!」


「えっ、えぇっと。」



これでいいのでしょうか?

いや、本人がいいのならいいのかしら?



「さぁさぁ!人数も多いのでサクサクいくわよぉー!」


「ちゃっちゃっと終わってください。私も仕事がありますから。」


「そうねぇ。まぁ、負けちゃった子から仕事に戻ってもらうから大丈夫よぉ!さあさあ!第1回戦いくわよぉー!」



そこからとっても早かったです。

戦闘から勝ち負けが決まるものもあれば、技術を見せつけるもので勝ち残るもの。



「なかなか勝ち負けが決まらないっていう試合は無いわねぇ。」


「一応、この屋敷での力差は分かってますからね。今回、残るものも大体予想はついてはいましたが、どんでん返しの者もいるかもしれませんし、なにより、奥様のお祖母様も望んでましたし。」



えっ!もしかしてコレってお祖母様の発言のせいですか!?



「まぁ、確かに、思ったよりも粘る子も何人かいたわね!これは将来が楽しみな子達が沢山いるってことよね!」


「そうですね。今回、こんな機会を得て、若いと思っていた子達が大分成長していて、これだけ力をつけていたと知れることができました。今回の様な機会が無ければ、知ることもなかったでしょう。」


「後輩達の成長を知ることができるいい機会ってことよねぇ。」


「そうですね。定期的に開催してもいいのかと思います。仕事を預ける質も量も今回ので見直していけそうですしね。」



そうですね。

びっくりするほど動きの良い方達が多くて、今までしてくださっていた仕事ではあんまりあっていなかったのではと思う人もチラホラ居ました。

本人が望んでいるならいいのですが、不満に思ってらっしゃるのなら、しっかりと考えて別の仕事に当たって頂くのも良いかもしれませんね。

今回、こういう機会がまさかいい事を知れるなんて。

ふふ、お祖母様ったらこういうことも考えてして下さったのかしら?



「おいおい、おいおい、まだまだいけんじゃろぅ!本気見せんかぁーー!!」



いや、あれは違う。

ただ自分が楽しんでいるだけですね。

お祖母様、伸び代のある人を見つけて、その成長を伸ばすのをとても楽しむ人ですものね。

それを見つけるためにしてますね。



「まぁ、それでもまだまだ負けてやるつもりはないですけどね。」


「そうねぇ。他の上司メンバーもそのつもりみたいだしねぇ。」

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