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セッカとエレナが友達になるなんてとってもいいことよね。

今まで、セッカはずっと私達の為に働いてくれていたから、友達と遊ぶなんてこともなかったようだから、これからエレナとそうなってくれたら。



「ふふふ、そうなったら、とってもいいわ。」


「そうよね、そうよね!」


「いやだァァ!!行きたくないいいい!!!」


「隊長、本当にいい加減にしてください!!!」


「あっ、まだやってたんだ。」


「んー、旦那様ったら。」



これ以上、他の方を困らせるのはよくありませんね。

仕方がないですね。

エレナからこれをしたら一発で言うこと聞きますよって言われたことをしてみようかしら?

本当に旦那様に効くかは分からないけども。



「旦那様。」


「ミッミミ!」


「皆様をあまり困らせないでくださいな。それに、旦那様が頑張ってお仕事なさっている姿は、その、えっと、とてもカッコいいですから、その頑張ってくださいっ!」



嗚呼、もうっ!

恥ずかしい!!

エレナったら、本当にこんなのでいいのかしら?



「よしっ、行こう。」


「「隊長!?」」


「ミミ、少しの間、傍を離れるけども、直ぐに帰ってくるから。」


「旦那様。」


「お祖母様がくれた情報はしっかりと活用させていただくから、だから、待っていてくれ。」


「はいっ、旦那様。お待ちしていますね。」


「あのー、そんな今生の別れみたいになってますけど、ただ、1度話を整理したいからって、殿下達がお呼びなだけですからねー。」



旦那様にしっかりと抱きしめられ、満足されたように笑った後、皆さんと一緒に颯爽と馬で行かれてしまいました。

ちゃんと仕事に行かれて良かった。

エレナには大丈夫だとは言われていたけど、ちゃんと効いて良かった。



「はぁ、ようやく行きましたね。あのバカ旦那様は。」


「ふふ、良かったわ。それにしても、初めて旦那様の部下の方々を見ましたけども、皆さん、とってもかっこよかったですね。」


「えっ!?奥様?!」


「えっ?」



え、私、何かおかしいことを言ったかしら?

エレナったら、何故、こんなにも驚くのかしら?



「いえ、その、奥様は、騎士とかがお好きで?」


「えっ、いや、別に騎士だから好きとかはないわよ?」


「でも、その、奥様がカッコいいなんて、なかなか言われないから。」



あら、そうだったかしら?

そんなに言ってなかったのかしら?

でも、屋敷の人達も皆カッコいいとは思っていたのだけども。



「クリスだって、カッコイイし。料理長達も美形よね。それに庭師の子達だって。」


「そんな!彼らが知ったら失神するかもしれません!」


「えぇ??そうなの?でも、エレナ達だって美人だし、他の子達だって可愛い子や美女ばかりだなって思って。」


「なっなっなっ!!!嗚呼、奥様にそんな風に言って貰えるなんて!!!死んでも構わないわ!!」



えぇ!!!そんな!!

御屋敷に到着した時に思ったけども、皆、美形ばかりでビックリしたのよ。

でも、皆言われ慣れてるだろうなっと思って、言ってなかったけども。

まさか、こんなことになるなんて。



「帰ったら、皆に言ってあげた方がいいのかしら。」


「そんな!!いいです!大丈夫ですっ!!そんな、奥様からそんな風に思われていたなんて知ったら勘違いするやつが出るかもしれません!!なので、私が伝えておきますから!!」


「ええっと、別に伝えなくても。」


「いいえ、私だけが奥様にそんな風に言われたと知れば、アイツらは暴動を犯すかもしれません。なにより今回だって、私だけがこちらに行くと知って、それはそれは邪魔されましたから。だから、私から伝えはしときます。あっ、でもクリスさんには言ってあげてみてください。反応が楽しみですから。」


「えぇ?」


「クリスさんってば、結構昔っから一緒に働かせていただいてますけども、いつだって冷静であまり動揺した姿とか見たことがないんですよね。それに何だかんだで、旦那様を大切に思われてるんですよね。殿下達は殿下達で幼なじみで、親友だと思っているでしょうけども、クリスさんと旦那様はそれ以上に長く一緒に居て、それこそ兄弟のようなんですよね。だから、奥様に対してあーーーんなことをできたんですよね。2人とも。本当に酷い2人です。まぁ、クリスさんは旦那様を止めたそうですけども。まぁ、そのこともあってお仕置程度になると思うんで、言ってあげてください。」



ええっと、エレナの言っている意味がよく分からないのだけども。

何故、私がクリスにカッコいいって言えばお仕置になるのかしら?



「考えましたね。クリスさんにミミお嬢様がカッコいいなんて言えば、それこそ大事になるでしょうね。」

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