その日から変わった
2023年
7月23日10時23分24秒
僕の中の人生で多分一番の出来事があった
おそらく地球上全ての生き物にとっても同じだと思う。
何気ない朝
起きた時には遅刻したと感づいて
会社に謝罪の電話をして急ぎますと焦った振りをして
特に急ぎもせず
怠いという感情しかない
何気ない朝
見栄を張ったスーツを着て
それなりに見えるようなネクタイをして
暑い日差しを受けながら外に出た
目の前が
「真っ白」になった。
それは後から聞いた話
生物として認識されるもの全てに起きたらしい。
多分そこそこ時間が経ってると思う
今の現状は
何もかも真っ白
上も下も右も左も真っ白
手を伸ばしてみても感覚はあるものの見えない
ていうか足元を見ても体も見えない
普通こういう状態になったら死んだ?
と思うかもしれないけど
不思議と自分は生きてると確信が持てる
まぁ普通はこういう状況にならないんだけど、
なぜか心地よい暖かさと幸福感さえあるこの空間
お腹も空かないし、疲れもしない、眠たくもならない
元来ぼーっとするのは好きな方なのでいいが
お喋りな人は苦痛だろうなーとぐらいしか考えてなかった。
多分1〜2ヶ月ぐらいたったかな?
前の方から人型の影が近づいてきてるのが見える
だんだん近づいてきた。
2mぐらいの筋骨隆々じいちゃんが寄ってきた。
???「お待たせしてすまん」
???「お前は高橋二位26歳 生年月日は1997年2月6日生まれAB型の独身で間違いないな?」
「はい。そうですけど、、何故そこまで知ってるんですか?」
???「よかった〜めっちゃ探したわい!お前で最後なんだよ!」
「え、、あの、だからなんで知ってるんですか?」
神「簡単に言えば【神様】みたいなもんだからなぁ儂」
「神様?神様がなんで僕の前に?」
神「簡単に言えばこの摩訶不思議真っ白ルームに皆を引っ張り込んだのは儂だからな!」
「皆?もしかして自分だけじゃなく他の人もこの真っ白な空間にいるんですか?」
神「そうじゃ、地球上の生物は全員漏れなくな!なんかお主だけ微妙にミスって呼び出すところを間違えてのぉ すまん! めっっちゃさがした結果よーやく見っけれたんじゃ」
「あ、はい、、」
「ところで本当に神様ですか?自分は無宗教な物なので、俄かに信じれなくて」
神「まぁ厳密にはちがうのぉ、簡単に言えばこの世界の管理者って所じゃ」
「まぁ何となくわかりました。」
神「お主物分かり良すぎじゃないか?まぁ話が早くていいけどのぉ」
「質問ぜめしたところでどこから質問すれば納得するかもわからないもので」
神「ハッハッハまぁそうじゃな、長話しても良いがそろそろ本題に入ろうか、超簡単に説明するとお主ら人間の言うところの神の儂は暇つぶしでこの世界を作った中々に面白い世界作れたが138億年近くもこの世界を眺めてても飽きたんじゃよ、そこで!ちょっと面白く変えてやろうと思ってのぉお主ら人間が作ったゲームを元に世界そのもののシステムをちょちょっと変えてみようとな」
神 「まぁ〇〇クエストを元にモンスターやら世界規模のクエスト、レベルやステータスや魔法、スキルの概念を作った!わくわくするじゃろ?」
神「お主ら人間が作り上げた世界はどうしようもないぐらいに不公平じゃ、人間一強の世界になってしまったからなぁだからそのゲームの概念を組み込むことによって少しでも下克上がしやすいようにしてみたってことじゃ」
神 「植物、動物、菌類や細菌から何から何まで生きてるもの全てに選択権を与えた、人間に匹敵する知能と、先ほどの概念を得るか否か、意外なことに大半は断わってそのままの暮らしを選んだがな、ただ人間は別じゃ、拒否権は無い頂点に君臨するものとして下からの戦いを拒否したら流石に卑怯だからのぉ」
神 「まぁ人間からすれば今の座を守れ他の生き物からすれば人間から頂点の座を奪え」
神 「もちろん人間と仲よくても良い、ルールはない、だが皆平等にチャンスがある世界にしただけじゃ」
「そうですか、、、で、僕は何をすればいいのですか?」
神 「なにもしなくて良い!先ほども言った通りルールはない、わしが直々に皆の前に姿を現したのは只、概念の付与の為じゃ」
神 「まぁお前は遅れたからの、特別なものにしてやろうとなぁ 神の気まぐれじゃ!」
「特別な物、、?」
神 「そう、特別なスキルじゃ」
「どんなスキルですか?」
神「んーーーお前ギャンブル好きじゃろう?じゃあーー【ランダムガチャ】にしてやる」
「どんなスキルですか?」
神「ギャンブラーが好きそうなもんじゃ」
神「まぁ目を覚ましたら説明役が来るからの!わしも疲れたからもう帰るわいまたな!」
「ちょっと待ってください!!」
神「またなー」