体
それからその魂は因縁という縛りを受け続け宇宙の無数に有る螺旋の一つに流され続けた次第によこせん、たてせんが無限に有る網のようなものを通り抜ける、その時ようやく因縁が取れ消えようとしていた魂が徐々に大きくなっていく。
やがてある惑星が近付いてくる。
その惑星の火山にその魂は引き寄せられていたのだった。
そこは生き物が住める環境ではなかった、無論、生き物がたどり着く事等皆無そこに人の形をした者は赤い髪に黒い肌がうつ伏せであった。
(あれ、苦痛がない?て事は天国なのか?真っ黒で何も見えないが、おかしい、ならば体は有るのか?しかし何の感覚も無い?そもそもなぜ私は思考がある?おかしい、幽霊ならば容易に立てるはず、おかしい、ひとまず目はあるのか?まあ黒という色がみえている時点であるだろう、開け、開け、開け!開かないか、、、そうか!先ずは、此処と繋がなければいけないのか、よし、願って見よう、どうかあの苦痛、人、形に絶望したくはないのです、私が闇と見ていた物、者が陰であったと信じたいのです、どうか私にもう一度体を)
その時彼の瞳に一筋の光が見えたのだった。
(これは光?光とはこういう色だったのか、、、今はとにかく目を開けて見よう)
彼は目を開けた。
(これは黒い岩肌なのか?微かにゴツゴツしているように見える、今はとにかく動いて見ないと)
それから彼は両腕を使い黒い岩肌に手をつけ両足を使い立ちあがり、自らの身体を殴ってみるが何の痛みもないそして彼は辺りを見渡す。
そこには黒い岩肌の山々があり、マグマらしき液体も見えるのだった。