僕の名前は北マラ。
俺の名前は北マラ(40/童貞)。
コミュ症でロクに女の子と話したこともなく、学生時代には勉強をサボっちまた所為で今じゃ親のスネかじり。
毎日毎日部屋に引きこもってはPCの前に座ってブルーライトを浴び続けている。
同世代の奴らは社会人になって、子供だっている。
なのに俺は……クソッ。
俺は気分転換に散歩をしようと久しぶりに外に出ることにした。
カラッと晴れた日中。
俺は汗水垂らしながら、ぜぇぜぇぶるぶるしゅがーしながら歩いていた。
その時のことだ――
横断歩道を挟んだ向こう側に美少女がいた! と思ったら、四〇歳ぐらいの熟したおばさんだった。
駆り立てられる俺の性欲。
無心になって駆け寄ったその瞬間、トラックがプップードンガラガッシャーン。
* * *
忙しくがなりたてるアラームの音で、ハッと目を覚ます。
――なんだ……夢か……。
ホッと胸を撫で下ろし、鳴り続ける携帯電話のスヌーズボタンを押そうと手を伸ばす。
「ガチャリ」
いつもは鍵をかけているはずの部屋の扉が開く。
そして入ってきたのはなんだか見覚えのあるおばさん。……誰だっけなぁ、ついさっき見たような。。。
-Fin-