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運命に抵抗

よろしくお願いします。

一部名称変更しました。

透花石→透花水晶へ変更しました。

「ある事件」と書かれた私の重大事件を回避する為の準備を始めることにした。


ヒロインは幼い頃にある事件がきっかけで両親をなくす。


この一文に重要なヒントがある。

幼い頃…それはについてはある程度、目星が着いている。

5歳になった私には両親がいる。


さっき調べた本には「透花水晶」は7歳のお祝いに贈られる…と書かれていた。

前に約束した、お父様の特別な贈り物…きっと「透花水晶」のことだと思う。


だけど、前世の彼女の記憶では…ゲームのヒロインは、ある一軒の店で「赤い透花水晶」を手に入れている。


多分、ヒロインは両親から7歳のお祝いに「透花水晶」を贈られていないんだと推測した。

贈られる前に両親が亡くなってしまったから…。


つまり…今から7歳の誕生日までの間に事件が起きる可能性がある。

勝負は今から2年間…


何を始めよう…

あまり時間はない


いつ起こるのか正確にはわからない。

明日かもしれないし、1年後かもしれない。


………考えてもしょうがないから、出来ることを探そう





私は取り敢えずお父様とお母様について改めて情報収集することにした。

どんなトラブルに巻き込まれる可能性があるか予想出来るかもしれないし。

それと並行して、魔法と祈りの歌についても調べて見るつもりだ。

これは、使うことが出来れば何かが起こった時に少しは役に立つかもしれないと思ったからだ。


本当は、剣とかが使えれば戦うことが出来ていいのかもしれないが、5歳児ではあまり期待出来ない。

それでも簡単な護身程度には使える様になりたいとは思うので、そのうち練習してみようかな。


この世界は意外と危険が多いからね。


私は、お世話係をしてくれている侍女のリリーにそれとなく聞いて見ることにした。


「おはようございます、お嬢様。今日はいい天気ですよ。」


リリーが朝の挨拶とともに部屋のカーテンを開けてくれる。

朝の光に部屋の中が包まれる。


「うーん…おはよう、リリー」


私は眠気を吹き飛ばす様に体を伸ばしながら大きく息を吸い吐き出した。

体の中に新鮮な空気が駆け巡るような気がする。


「お嬢様、今日はお庭のお散歩などされては如何ですか?小鳥の雛が生まれたから是非みにきて下さい、とジョフが言っておりましたよ。」


ジョフは庭のお手入れをしてくれている、優しい笑顔を持つ白髪のおじいちゃんだ。

きれいな花が咲いたり小鳥の雛などを見つけた時に教えてくれる。


ちなみに、リリーは薄茶色のまっすぐな髪を耳したあたりで切りそろえた、可愛らしい顔立ちをした20歳くらいの女性だ。


「うん。今日はお庭のお散歩してから本を読む。小鳥の赤ちゃん可愛いかなぁ…。ジョフにお礼言わなくちゃ。」


鏡の前でリリーが髪を整えてくれる。

鏡ごしにリリーを見る、その視線に気がついて声をかけてくれる。


「どうしたんですか?お嬢様。」


「うん。あのね、お父様はお城でどんなお仕事してるのかな?と思って。昨日読んだ絵本に騎士様のこととかが載っててね。騎士様は王様を守ってるんだって。」


読んだ絵本を引き合いにだし聞いて見る。

だけど、昨日読んだのは騎士様の絵本ではない、透花水晶の贈り物という本を読んでいる。

リリー嘘ついてごめんなさい。


心の中でこっそり謝る。

ありがとうございました。

次回は7月29日投稿予定です。

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