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ミスター・アンビシャス・テイカー  作者: 川神モガン
序章 悪魔の左腕
1/9

プロローグ

久々に小説を書き始めました。

毎日9時ごろに投稿するので、これからよろしくお願いします。

 19XX年 X月XX日 日本時間:23時23分 東京都XX区


 小型の隕石が落下。半径約300メートルが衝撃を受けるも、落下地点が山間部だったため落下による人的被害はなし。

 同時刻、アテネ、モスクワ、ブラジリア、イスタンブル、チューリッヒ、インディアナポリス、オムスク、サンパウロ、ウランバートルに落下を確認。いずれも落下による被害は軽微。死者は0、軽症者数十名を出すのみであった。



 落下した隕石から未知の物質を採取。以後、この物質をTpye.Aと呼ぶ。

 Type.Aは常に大量の放射線を放出し、落下地点からは標準値の10倍の放射能を観測。半径15キロを立ち入り禁止区域として認定。



 さらに、Type.Aは人体に有毒な粒子を含み、体内に侵入した粒子は次第に体を蝕んでいき、個人差はあるが約一年で死に至る。初期症状として体中に黒い斑点の痣ができ、それが顔に出てきた時には脱毛や皮膚がただれる症状を引き起こす。厄介なことにこの粒子は体内で増殖し、人から人への感染も確認された。



 落下当初この粒子は隕石に大量に付着していたが、風の影響でそのほとんどが飛散。分析の結果、この粒子は東京都全体を覆いつくしていた。ほかの都市でも粒子の飛散を確認。立ち入り禁止区域を半径30キロに修正。これらは隕石落下から250日後に決定した。



 隕石落下から2年が経過。正体不明の感染症は全世界へと広がり、人類が未だかつて経験したことがない前代未聞のパンデミックに見舞われた。

 これにより都市機能は停止、各地で暴動が勃発。中には「感染者狩り」と称し、感染した疑いのある者を見境なく殺し見せしめにする集団が発生。各国はそれらの対処と、特効薬の開発を急いだ。




 数年後、特効薬の開発に成功。だが、すでに全世界で粒子関連(粒子感染、暴動による被害等)の死者数は四億人を超えていた。

 日本は人口の六分の一が死亡。首都を大阪に移し、何とか国家として維持できている状況だ。

 その他主要国も首都の移動や都市封鎖を行ったが、いくつかの国は対処に遅れ、手の付けられない状況になった。



 特効薬が開発されても混乱は収まらない。

 東南アジアや中東では紛争が激化、アメリカは再び北と南に分裂、それぞれが別々に臨時政府の樹立を宣言した。ヨーロッパでは感染者狩りが収まらず無法地帯と化している。











 この時、まだ誰も気づいていなかった。

 粒子に適合する人類の存在に───


 この時、まだ誰も気づいていなかった。

 その人類が異様な能力に目覚めていることに───


 



 20XX年5月21日

 全人類が天使と悪魔を目にすることになる










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