表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王泣かせの悪役令嬢  作者: 黒猫法師
6/8

騎士団長の苦悩①

騎士団本部東棟


「隊長!、大変です」

「どうした?カイン」

「これを...」

部下が私に見せたのは先程、議会で可決された内容だった。

「国を滅ぼしたいのか?議会は」

魔王軍に立ち向かう為、国内白金冒険者全員を雇い、彼らに先行し、魔王軍の偵察を行う。

そして、騎士団全軍を挙げ、魔王討伐を行う。

ざっくり読むとこんな感じだ。

「この国の最高峰冒険者10人居ます。魔王軍関連についての依頼は危険度が高いため、星6位上のランク付けがされてます」

「最高で星10だったな」

「これ、完全に星10関連ですよね?」

「まあ、ギルド協会がどう対応するかだな」

正直、ギルドと騎士団は中が良くない。統率を取りつつ、上の命令により、任務を遂行する騎士団。民間人から依頼を受け、その依頼を達成した後、報酬を得るギルド。考えて方も、信念もバラバラなのに、『協力』なんて出来るのかね。

「どうします?」

「命令ならば仕方あるまい。遂行するのみだ」

「隊長!」

「逆らって、反逆罪に問われるよりはマシだよ」

「…わかりました」

「ちょっと、出かけてくる」

「どちらに?」

「ギルド」


街を歩けば、大体そこがどういう所だかわかる。帝国の首都アーガラは一見、賑やかで華やか街に見える。だが、そんなの見てくれだ。

裏町の地下では亜人種の奴隷商売にクスリの販売。これらは全て、貴族の嗜みの一部になってる。見つけ次第、検挙はしているものの、数が多く、追いつかないのが現状だ。膿を出そうとしても、次から次へと湧いて出てくる。繋がりのある貴族もあるが、所詮は蜥蜴の尻尾切り。

嫌気が差す。

「ダメだな。このような場面ルルベルには到底見せられない」

「酷い顔ですね。いい男が」

目の前に栗色の髪に黄色い目をした女が立っていた。

「ファナか」

「お久しぶりです。ギルバートさん、妹は元気にしてます?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ