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魔王泣かせの悪役令嬢  作者: 黒猫法師
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祖母の華麗なる政策




「ルルベル、いいかいお前は私や前皇后様のように国に尽くせる人間になりなさい」

朝食後に父の執務室で、父にそう言われました。これは小さい頃からよく父に言われていることである。今思えば、これ程、説得力の無い言葉は無いと思う。

確かに祖母はその後、皇帝陛下と善政を敷いたらしいが、それは表だってのこと。貴族の調度品に税金を掛ける政策時に貴族の猛反発は相当なものだった。だが、当時、財政は逼迫していた為、これ以上、特に農民や商民に税金を負担するのは酷なことであった為、貴族のみにと祖母が提案したが当時の議会は棄却された。皇帝、皇后が出した案を棄却するのは無礼に当たりそうだが、王族の悪政抑止の為、議会の際は多数決で決める。と言っても、議会のメンバーはほとんどが貴族なので、貴族が特をするような案が殆どであった。その際、祖母のとった行動は、秘密裏に敵国と同盟を結んだことだった。当時、我が国の北の位置していた大陸最大の国「リンディア」とは国境付近の鉱山をめぐり、小競り合いが絶えなかった。鉱山には金剛石が採掘されており、その資源は国を豊かにした。たが、それを知った「リンディア」が鉱山の領有権を主張し始めたのだ。リンディアは夏でも雪が降る地域であり、北に行けば行くほど作物が育てにくく、同盟国から食料を高い関税を払って、仕入れていた。しかし、この不況のご時世に高い関税が重くのしかかる。そこで、目をつけたのが、我が国の高く取引される金剛石が採掘できる鉱山であった。どうやって同盟を結んだかというと、我が国の南に位置する南の国「アラトラ」との国交を約束したのだ。「アラトラ」は暖かい地域であり、食物が育てやすい。故に食料問題はなく、豊富である。我が国に間にあった為、国交が困難であったが、我が国がリンディアと同盟締結した際、アラトラの食品をリンディアへ送る交易を行う。その際、発生する関税は其方が同盟国に支払っている半分でよい。(元々、リンディアの同盟国が食料豊富では無い為、高い関税が敷かれているがアラトラは豊富な食料がある為、食品には低い関税で取引される)。アラトラの食品を届ける際の仲介料はあるが、法外な金額は出さず、必ず基準に沿った金額をこちらから、提示することを約束。そして、鉱山の領有権は元々此方のものである事が書いた証書にサインさせた。

そして本国には近々、「リンディアが戦争を仕掛けてくる。貿易が止まるかもしれない」と噂を流し、同盟国から貿易を一国のみに限定し、得たの商品を次々と入荷させ、高価な輸入品のみ通常の2倍の価格で販売。不安に煽られた貴族たちはサイフの紐を緩めた。食品等の生活必需品には1人につき個数制限を設け、規定を作った。規定違反は罰則が与えられること、貴族場合、罰金も発生するように仕向けた。その利益の4割をその一国から譲渡してもらう約束になっており、。譲渡後、皇后が「リンディア」との同盟があたかも今、締結されたように発表。その後、止めていた貿易も再開。貴族は金銭を出した事を後悔したが、国民は皇后を英雄のように敬った。結果、国は潤った。

皇后語るだけで楽しい。

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