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魔王泣かせの悪役令嬢  作者: 黒猫法師
2/8

祖母の華麗なる人生

「お嬢様、朝ですよ」

優しい声をかけてくれるメイドにより、私は起きた。

「ファラ、今日は、ハーブティ?」

「はい、お気に召しませんか?」

「ううん。それでいい。ありがとう」

ファラは適温のハーブティをコップに注ぎ、私にくれた。

「美味しい」

「新しく入荷した物だったのですが、お口にあい、幸いです」

私、ルルベル・ファントムは現在、7歳。公爵令嬢として生きている。

ファントム家は貴族筆頭の家柄である。その理由が、当時、公爵令嬢だった私の祖母が当時の殿下(前皇帝)に見染められ、嫁いだことがきっかけである。王室は血筋絶対主義であり、王家の血筋を持たない者は婚約者にすらならない。では何故、祖母と前皇帝が結ばれたのか。それは祖母の圧倒的な力だった。ファントム家は代々騎士の家系であり、祖母の剣の才能は群を抜いていた。当時、騎士とは男性の剣士のみを優遇していた傾向だったが、祖母の剣に敵う者など誰もいなく、当時18歳で女性初の騎士団長にまでなった。それ以来、女性騎士も多くなり、男女平等に待遇が緩和された。そんな騎士団長に前皇帝は惚れ、猛アピール。祖母が折れに折れて、婚約。結婚反対勢力(一部の王族、貴族)に、説得(物理)をし、数々の苦難(屍)を超えて皇后になった。現在でも語り継がれる伝説である。祖母には弟がおり、祖母ほどの腕は無いが優秀で、彼がファントム家の家督を相続した。王家とはなれないものの、他の公爵家と同じ地位ともさせる訳にはいかないと前皇帝の図らいにより、貴族筆頭の地位を頂いたという由緒正しき家系なのだ。その地位を頂く際も一部の王族・貴族の方々が反対し、あわや国が割れる事態となったが、祖母が「私一人の為に国が割れるのは避けねばなりません」と一人で、王族・各貴族を訪問し、説得(物理)し、和解(脅迫)したという伝説もある。

「おはようございます。お父様」

「おはよう。ルルベル」

現在、ファントム家、裏では魔王軍と繋がりがあって、私の父は私利私欲の為に国を脅迫しております。

続きます。

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