prologue
突然ですが、私、死にました。病気で。
享年20歳でした。
まあ、生まれた時から15歳まで生きれるかどうかと医者から宣告されていたので。ある意味大往生だったと思います。
振り替えってみれば、普通の家庭に生まれ、私が体が弱い以外は義務教育、高校、短大と普通に生きたと思います。
しかし、体が弱い為、外では遊んだことは無く、読書が私の趣味の一つとなりました。
その中で一番好きな作品がありました。
タイトルは「ノーブル・ファンタジー」
貴族生まれの主人公の家が没落し、お金が必要な為、冒険者にジョブチェンジ。いつしか凄腕冒険者となり、仲間と魔王に立ち向かうストーリーです。このストーリーの一番の見どころはかつて、主人公の家と派閥争いをしていた
「ファントム家」と魔王の繋がり。そして、そのファントム家の令嬢、ルルベル・ファントムと主人公がかつての幼馴染みであり、ルルベルが主人公を裏切り、魔王との決戦前に立ち塞がり、主人公と戦うシーンがある。そこでのルルベルと主人公の葛藤が描かれた挿絵と、2人のセリフはとても印象深いものだった。
最終巻発売日前日にこの世を去るとはなんとまあ、運がない。
何故、こんな話をしてるかと言うと、よくある話。私、この度、ルルベル・ファントムに転生しました。
初投稿のなので至らないところがありますが、今後もよろしくお願いします。