最終章
ー 20ⅩⅩ年 日本 -
ピンポーン。
家のインターホンが鳴り、はーいと軽やかな声がしてその家の奥方が出てきた。
「こんにちは、本日隣に引っ越してきました一之瀬と申します。これ良かったらご挨拶の印に」
どうぞと箱を差し出される。
「まあ、お隣に引っ越していらしたんですか?嬉しいわ、ずっとお隣空き家で寂しかったんですの」
「下見に来た時、息子が一目見て気に入ってしまって、ここじゃなきゃ嫌だって言うもんですから」
そう言う両親の後ろからひょこっと小さな男の子が出て来た。
「あら可愛い。うちの娘と同じ年くらいかしら。ちょっと待ってね。ゆみーちょっとこっちへいらっしゃい!」
「なぁに?ママ」
家の奥からトコトコと可愛い女の子が歩いてきた。
「お隣に引っ越してきたんですって。ご挨拶してね」
「うん。さくらゆみ5さいです。よろしくね」
小さな手が男の子に向かって差し出される。
その手を握り返しながら男の子も自己紹介した。
「僕は一之瀬玲音。レオで良いよ。僕も同じ5歳だよ。よろしくね、ゆみちゃん」
END
長い間お読みいただきましてありがとうございました。
最後はどうしてもまとめて投稿したくて、投稿が遅くなりました。
なぜこのような最後になったのか、後書きでは長すぎて入りきらないので活動報告にでも載せます。
お暇な方がいらっしゃいましたら宜しければお読みくださいませ。<m(__)m>
ありがとうございました。