2羽:修学旅行1
動き出すバス。
運転手は先生。
他、私とユカを含め16名。
これは先生と親しき友人達で独自に立てた計画。
他のクラスメートも誘いはしたが、各個人にいろんな理由があり、結局当初のメンバーだけ。
だけど、このメンバーで行ける事は嬉しかった。
理由はいろいろある。
けど一番の理由は……
「――――リ、ツユリ!今度こそ本当にアタックするのよね?」
ユカは目をキラキラさせて迫ってくる。
「シー!……声が大きいって!!」
辺りを確認して彼が気づいていないか確認する。
「ゴメンゴメン……でもやるんだよね?」
一番の理由は私の好きな人、青海君に告白するため。
「……ウン、後悔したくないし」
小さな不安、緊張、いろんなものがのしかかる。
それとは裏腹に、バスの中は楽しい声に包まれていた。
***
「着いたぞ~起きろ~!」
いつの間にかに眠っていたらしい。
バスの中を見渡すと、皆も同じように眠っていたことに気づく。
ふとバスの窓越しに外を眺めてみると、そこには見たこともない風景。
言葉で表すなら銀箔の世界…ううん、それ以上。
とにかく一目で感動した。
「ツユリィ~とうとう来たよぉ~! ココが忘れられない地になるのは間違いないね!!」
「うん!!」
バスから降りると今夜泊まるホテルに一先ず荷物を置きに行く。
そして、全ての準備が整うと待ち焦がれていたスキー場へ。
「きゃあぁぁぁあああ!!」
一つの悲鳴がサイレンの様に、スキー場に響く。
思い通りの方向に進んでくれず、ものすごいスピードで降下中。
一瞬意識が飛んだかと思うと、私は空を飛んでいた。
「…? なんでぇぇぇええええ~~~」
そのまま地面に向かって急降下。
バフン!っと、大きな音を立てて雪の中にめり込む。
「っだ、大丈夫?」
「ゆっ、ユカ~」
頭がガンガンして体がフラフラする。
目の焦点がだんだん定まってくると、目の前にいた人物がユカではないことに気づいた。
「っえ、って、ぃあ、えぇ?」
目の前にいたのは、ユカではなかった。
そこには私の愛しい、青海君が……立っていた。




