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ムカつく神倒して、火焔竜王に会いに行く

名前とか決めるのが難しいデス

村とかは、ただ浮んだ意味の無い名前付けて、人や魔物、神などは好きなように付けたり、歴史に残る神様を捩ったりですかね


やっぱ名前って難しい…

隠蔽(いんぺい)を解き、魔王の姿に変わる。

スキル索敵(さくてき)岩窟神(がんくつしん)・マガイがまだ頂から、1体も移動していないのを確認して、欲界の倉庫(たけじざいてん)を開き装備を取り出す。

大将(たいしょう)軍服(ぐんぷく)で石化を無効させる。


「よう、クソ野郎、挨拶代わりだ、拳神(けんじん)無常正拳ッ(むじょうせいけん)

「「!!」」


過去に赤竜(せきりゅう)に使った強化版、空間に亀裂が入る、この時の光景を見た者は(のち)に天が割れたと伝える。

ここが他の山より高いお陰で、他に被害は出ない為、お構い無しで使うはレベル350の武法(ぶほう)

ビキビキビキビキビキィズガガガガガガガガガグゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオ

マガイの半分を巻き込み消滅させた。


「「…な、…ありえん、…何なのだ貴様」」

「誰でも良いだろ、どうせ死ぬんだから」

「「…スモーク・ストーン」」


煙が山の頂上付近を覆う。

石化の能力を持つ魔法。

ガシバキィ

身近に居た奴を掴み砕く、自分の魔法が効かない相手が現れた事により、さらに動揺が広がる。


「「…神殺しなど、…自分が何をやっているのか、…分かっているのか」」

「さあな、ただお前みたいな神は要らないとは思うね」

「「…愚かな、…天罰を下す、…ストーン・ドラゴン」」


石で出来た蛇の様なドラゴン、レベル200の魔法。

対する王顕は欲界の倉庫(たけじざいてん)を開き、ある武器を取り出す。

大きさ3メートルを誇る、8つの刃が付いた銀色のメイスで、刃には草花を模したの装飾と、古代文字のような模様が描かれている。

この武器を作るのに王顕は有休を取り、ボーナスをつぎ込み作り上げたが、強力すぎてほぼ使わなかった。

神が出なかった【ワールド・インフィニティ】で、神の名を持つ武器。


「”ヴォーダン・α(アルファ)”」

「「…なんだそれは」」


能力はフィールド破壊と、フィールド内の自分以外のプレイヤー、モンスター回避不能のHP全損ダメージ。

ゲームでは破壊されたフィールドは1日経てば元に戻るが、この世界では傷跡は残るだろう。

この武器は使うのにMPの5分の4を使い、週に1度しか使えない。


(フィールドは何となく分かる、この山一帯だな、村とは離れているから、被害は無いだろう)


フィールドは何処から何処までか、ヴォーダンを掴んだとき感じた。

さらに、確実に仕留めるため、武法を使う。


六道外第七道りくどうがいだいななどう天狗道(てんぐどう)


【ワールド・インフィニティ】でマーラ・パーピーヤスを倒した際、欲界の倉庫(たけじざいてん)と一緒に手に入れた武法。

効果は無能、30秒間のスキル封じだ。

厄介なのは自分もスキルが使えなくなること。


「これで回避、復活は出来ない」

「「…ぬうう」」


マガイはそれぞれの行動を取る。

立ち向う奴、逃げる奴、助けてくれる様に頭を下げる奴、何故自分を殺すのかと憤る奴。

全てが手遅れだ。

叉夜とルカが、索敵で攻撃範囲から出たのを確認した。


(めっ)せ、ヴォーダン!」


銀色だったヴォーダンが赤黒く変色し、大地が()き、空が(きし)む。

振り下ろされるは、存在するなら全てを破壊する暴力の塊。

バリバリバリバリバリイイィィィ、

山は頂上から崩れ、粒子にまで分解される、もちろんマガイは1体残らず、消えうせた。

残されたのは王顕のみ。

7000メートル級の山だった場所は、巨大隕石が落ちたクレーターの様になっている。


「やりすぎたな…ん?」


王顕の良く使うスキルの1つ、”(おう)略奪(りゃくだつ)”が発動した。

効果は倒した相手が、自分の持っていないスキルを持っていたとき、1つ自分のものに出来る。


神の領域(ゴットスペース)神の復活(ゴットリベンジ)のどっちかだな…」


この体で死ぬ事は無い様な気もしたので、神の領域(ゴットスペース)を選ぶ。


「これでまた、強くなったな、これ以上強くなってもどうかと思うが…」


索敵を使い、生き残りが居ないのを確認し、ガルガン村に戻る事にした。

村からでも、マガイが居た山に異変があったのは、目視できていた。


「天が割れたと思いきや、今度は力の爆発とは、あの山で何がおきとる」

「にゃ…にゃ…」

「さすがは(わたくし)の愛おしく、神々しい主様(あるじさま)


誰もが、神の居座っていた山だった場所を見上げていた。

シュッ


「ただいま~」

「にゃああ!」

「うきゅう!」

「いつの間に!」


テレポートを繰り返し、山越えし村に戻ってきたら、皆に驚かれた、ルカとか聞いた事無い声を出していた。

叉夜なんか、まだ麻痺したまんまだった。


「にゃ、にゃにゅにゃあ!」

「主様ポーションをお返しします」

「……麻痺してる叉夜に使ってやりな」

「……………はい」

(何今の間!)

「イヴィル殿、岩窟神は?」

「仕留めてきたよ」

「ほ、本当かの」

「ま、山ごと消し飛んだから、亡骸も無いけど、ふああ~~」

「「う、おおおおおおおおおおお」」


喜び合う竜人達、互いに抱き合い、(こぶし)()げ、歓喜しあう。

だが今回は本当に疲れたので、喜び合いに参加するのも億劫(おっくう)だった。

族長に寝る場所を借りたいと告げると、快く空いている家に泊めてもらえた。

MPを使いしすぎると、大きな疲労感に襲われるらしかった。



翌日、起きたのは昼だった。

部屋の中には、俺の額の汗を拭うルカが枕元に立っていた。


「主様、お目覚めになられたのですね」

「あ、ああ、おはよう、叉夜は?」

「外で見張りをしてます」

「ん、そうか」


起き上がり、体の調子を確認する。

完全回復は、出来てないようで、体が重かった。

メガポーションを取り出し使う。

体の調子が元に戻る。


「外の様子は?」

「お祭り騒ぎです」

「そうか、今日は神殿に入ろうと思う、付いて来い」

「はい」


外に出ると叉夜と目が合う。


「起きたんだね、ご主人様!」

「おっとっと」


飛び付いて来たので、受け止めてやる。

柔らかな胸の当たる。


(役得だな!)

「むぅ」


後ろに立っていたルカが腕を組んでくる。

腕を形の良い胸が挟む、4本の腕がしっかりと腕を掴んでいる。


(死ぬ前も、これくらいモテたかったな…)


騒いでいた竜人が、俺が出てきた事に気づき、集い頭を下げる。

族長が代表で1歩前に出る。


「イヴィル殿、神の暴力から救ってくれたこと、礼を言わせてくれんか」

「いいよ、俺も気に入らない奴だったし、それよりこの食料は?」

「今まで神に奪われていた物じゃの、蓄えていた所が無事でよかったわい」

「無事で良かったって事は、自分達の目で確認してきたのか?」

「うむ、山があった場所を見て、恐怖を覚えたのは確かじゃの」

「だろうな」

「だがそれ以上に感謝しとる」


恐怖してるが感謝もしている。

正直者は、辛い思いをするばかりだなと、思ってしまう。

用件を思い出し、問いかける。


「族長、火焔竜王が封印されてんの、目の前の神殿の事だな」

「はい」

「入って良いか」

「立場上は断らせてもらうんじゃが、断っても行くんじゃろ?」

「まあね」


歩み始める、入り口まで来ると見上げる。

よく岩壁に彫ったなと感心してしまう、世界遺産レベルだ。

後ろから誰かが付いてきた。


「お前は…」

「案内をさせてくれ」


それは家族を失い掛けた、見張りを任された男だった。


「あんたには家族を救われておきながら、ひどい事を言った、すまなかった…」


彼の後ろに彼の妻と子供が、頭を下げていた。

何か、こそばゆい気持ちになってしまう。


「良いのか?」

「ああ」

「んじゃ、頼む」


神殿の中は安いRPGの中の様だった。

そしてこの雰囲気、シャーラに閉じ込められた時と同じ感じがした。

つまりこの場所は、ダンジョンになっている。

聞くところによると、ここは地下5階の構造になっていて、様々なトラップにモンスターが跋扈(ばっこ)しているとの事だ。

1階はレベル3~5の雑魚も雑魚、階層が変わる度に、レベルも上がっていく。

ダンジョンの中ではテレポートは使えない、異界喰(いかいぐい)も使えたが、今回は急ぐわけでもないので、この世界のダンジョンを楽しむ事にした。

だが、出てくるモンスターは叉夜とルカが倒し、トラップは引っ掛かっても無傷で突破して面白くなかった。

唯一笑ったのは、叉夜がミミックに引っ掛かって、(かじ)られ唾液(だえき)まみれになったくらいか、そうこうしている間に5階に到着した。

いかにも、ボスが出て来ますよ的な扉があった。


「ここに火焔竜王が居るんだな」

「そのはずだ」

「ご主人様、なんだかここ暑いです、ボク暑いの苦手です」


胸元を開き手で扇ぐ、すごくエロイ。


「私も暑いのはちょっと…」


ルカは汗で髪が頬に張り付き、これはこれでなんか良いと思う王顕。

だが確かに階層が変わる度に、暑さも変わって来ていた。


「ここから先は俺1人で行く、お前達はここで待ってな」

「ご主人様、今回は一緒に行きます」

「私もお供します」

「いや、でもな、危険が…」

「ご主人様」

「主様」

「分かった、分かった」

「あんたはどうする?」

「ここで帰りを待とう」

「そっか、それじゃあこれ」

「これは?」

「お守りさ」

「お守りか、ありがたく受け取ろう」


王顕が渡したのは、ダンジョンの脱出アイテムだ、危険を感じたら使うように伝える。

王顕は扉に手を掛け開く。

中はマグマに囲まれた場所になっており、その中央にそいつは居た。


【火焔竜王・イジェメド】

種族 ドラゴン

役職 四大竜王(よんだいりゅうおう)

レベル 940

HP 88000/88000

MP     0/95000

攻撃力 3880

防御力 2820

特攻力 3380

特防力 2820


体長は約20メートル程度、紅の鱗に4本の後ろに突き出た角、2本の太い角が前に突き出ている。

4枚の羽の内、上2枚は腕の代わりに使えるように爪が付いている。

腕には太い棘が並んで生え、脚も同様だ。

尻尾の先端は尖り刃物の様に分かれている。


(カ、カッケエエエエエエ、このドラゴン、超カッコいいな、てか四大竜王って後3体同等の奴が居んのか、うわ、楽しみ増えたわ)


レベルも【ワールド・インフィニティ】での、ボスくらいはあった。

封印されてるからなのか、MPは0になっていた。

さすがに叉夜とルカも緊張している。


(そもそもこのレベルを倒せるなら、勇者のレベルは200じゃないはず…、シャーラ達にもっと詳しく聞いておくんだった!)

「…久しいな、ここに人が来るのは…」


話し掛けて来た。

声は渋い。


「あんたと話がしたくて、訪ねたんだが…」

「ここに来れば、神に何をされるか分からんぞ、すぐに立ち去った方が良い」

「ここの神なら俺が消したぜ」

「…人の身でありながら、神を倒したと言うのか?」


さすがに信じられないだろう、何百年とここで封印され、外の様子も伺えない状態だ。


「スキルとか使って俺のステータスとか見れないの?」

生憎(あいにく)と、(われ)に施された封印魔法(ふういんまほう)古式封印(こしきふういん)”は鉄壁だ、身動きもとれず、魔力も回復せず、スキルも使えん…」

「そうか…」

(封印魔法って事は、破魔(はま)(ころも)で開放できるか?)


考え始める、開放出来たとして、イジェメドがこちらに付くかどうか、後ろの2人は未だ動けないでいる。

封印されたときの事を、聞いてみる事にした。


「火焔竜王、あんた何故封印されて、どうやって封印されたんだ?」

「…ここまで来れたのだ、何かの縁だろう、吾はこの山岳地帯を縄張りに住んでいたが、ある時、山に神が訪れた、縄張りに土足で入ってきた神を吾が力で追い返し、神から魔王として烙印を押され、勇者とその仲間に倒され封印された」

「それだよ、勇者はあんたよりレベルが低かったはずだろ、どうして負けた?」

「奴は、自分のレベルを(いつわ)(すべ)を持っていた」

(隠蔽か…)


なら勇者のレベルは410以上になる、だが今勇者は行方不明になって、伝説となっている。

勇者がどこかにまだ生きている可能性がある。

これもまた、王顕の楽しみになる。


「火焔竜王・イジェメド」


隠蔽を解く、人から理解を超越した何かに変わる。

イジェメドは封印されながらも、感じ取る。


「俺の仲間にならね?」

「吾が仲間だと?」

「あぁ、封印も解いてやる、ここに居るのも飽きただろ、俺と一緒に旅をしよう」

「…」


久方ぶりの来訪者からの急な申し出に、返答に困っている様に見えたが、次の瞬間。


「グハァ、ガハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

「ふむ」

「「!」」


ダンジョン全体が揺れる程の笑い声。

女性陣2人は、戦闘体勢にに移るが、王顕が手で制した。

一頻り笑った後、向き直る。


「ここまで、笑ったのは何年ぶりか、面白い」

「答えは?」

「その前に、お前の名を教えてくれ」

「王顕だ」

「ならば王顕よ、吾はこれよりお前の仲間にして友となろう」

「友達か…、そうだな友達だ」


互いに笑い会う。

王顕は破魔(はま)(ころも)を、叉夜から剥ぎ取る。


「え、き、きゃーーーー」

「うお、す、すまん」


破魔の衣の下には何も着ていなかったので、こんな所で裸にしてしまった。

すぐに自分の着ていた軍服を脱ぎ、被せてやる。


「ひ、ひどいですご主人様」

「いや、ホントすまん…」

「王顕よ、そこの小動物は?」

「俺の仲間さ、叉夜とルカだ」

「…お前は本当に面白いな、吾もそうだが普通は仲間に他種族(たしゅぞく)を入れないものだがな」

「へ~、ま、数100年の内にいろいろ変わったんだよ」


王顕がイジェメドに触れる。

ピシィッ、パキーーーン

封印の破壊に成功した。


「…本当に自由になるとは」

(そして自由になったからこそ分かる、王顕の力が…)

「これ飲んどけよ」

「む」


メガポーションを投げ渡し、飲ませてMPを回復させる。


「隠蔽を使えるなら、姿を変えてくれないか?、そのまんまじゃここを出れないだろ」

「うむ、そうだな隠蔽は使えんが、王顕も真の姿を見せたのだ、吾も本当の姿を明かそう」

「は…?」


王顕が疑問を抱いた瞬間、イジェメドが青い炎に包まれた。

炎が消えると、身長150センチくらいの、真っ赤な髪に碧眼(へきがん)、青い肌を持ち、4本の角は丸みを帯びて耳の上に後ろ向きに生え、その角の上にさらに2本前向きの角がある。

4枚のドラゴンの羽が腰から伸びて、手は人だが足は恐竜みたいだ。

爬虫類の様な尻尾に、先端部分は刃物状になっている。

服はゴスロリ(・・・・)ミニスカート(・・・・・・)網タイツ(・・・・)だった。


「ふむ、久方ぶりにこの姿に戻ったな」

「お、おまおま、おままま、お前、イジェメドか?」

「当たり前だろ、吾は吾だ」


自分の体を触って具合を確認する。

つまりは、火焔竜王は女性だったという事だ。

それもロリ巨乳…。


「なんなんですかーーーーー!!、何でまた女なんですかーーーー!、ボクはどうすればいいんですか!、ご主人様あああ!!」

「…………」


最初に吹っ切れたのは、叉夜で王顕の胸ぐらを掴み前後に揺さぶる。

ルカは黙ったままジト目で見ていて、それはそれで怖かった。


「ガハハ、王顕は小動物に好かれとるな」

「ま、まぁ」



この後、案内役の竜人と共に、入ってきた入り口まで戻って来たが、村の様子がおかしい事に気付き、皆に隠れる様に指示する。

村の竜人達はある方向を向き、拝む様に頭を下げている。

皆の拝む方に浮かんでいたのは、1人の竜人だ。

ピンクの髪に、側頭部(そくとうぶ)から生えた2本角はそのまま横に伸び、羽は4枚肩甲骨あたりから生えている女。

装備は知らないもので、武器が両側にドリル状の刃が付いた大槍(たいそう)に、服は拘束具を想わせる露出の高い服だった。


(スッゲー如何(いかが)わしい人が来てるな…)


そんな事を思いながら、様子を見る事にした。

さ、神を瞬殺した主人公、ますます無敵に…

女の子ばかり増やしてるので、男の仲間も…………いや、だがハーレムが…

しかし男の友情も欲しい…

……………もうちょっと、女の子増やして考えるか

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