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ルーマー・ゴッデン   誰も知らない?英国作家?「黒水仙」「河」「人形の家」 試論

作者: 舜風人

ルーマーゴッデンはイギリスの女性作家である。


Margaret Rumer Godden   (1907年12月10日 – 1998年11月8日 )


父親の仕事(インドでのプランテーション支配人?)で12歳まで


イギリス植民地時代のインドで過ごす、


その影響がのちの作品に色濃く反映されていますね。


そのインド体験が最もよく反映された作品が


「黒水仙」(ブラックナルキッソス)と、


「河」(リバー)でしょうか



とはいえ今ではゴッデンは児童文学としてのほうが有名かもしれない、。




児童文学は結構邦訳されている。


「人形の家」


などが代表作。


この作品は、


少女期のお人形遊びから見えてくる深層心理の


トラウマというか

人形との交感、、というか


不思議な魅力の児童文学である。


お人形に名前を付けてまるで生きてるように遊ぶ女の子、


そこへ、ある日、高級なアンティックドールがやってくる。


お高く留まったその人形がそれまでの平和な人形世界をむしばんでゆく。


そう


これは児童文学というよりは


今風に言うならば、


ダークファンタジーです。


そういう意味ではこの作品は傑作ですが。




まあとはいえ私自身はやっぱり前記の



「黒水仙」と「河」、、が好きですね。




この2作、ともに映画化されていて


私も見て異様な?感動を覚えたことを今も覚えています。


特に黒水仙は、圧倒的でしたね。



黒水仙


監督 パウエル・プレスバーガーで、


主演はデボラカー、ジーンシモンズ



インド奥地のマハラジャからの要請で

そこに学校を開くという使命で

5人の修道女が派遣されるのです。


そのチーフを命じられた

デボラカーのノーブルな修道女には圧倒されました。

そのころ私はまだ田舎のウブな少年だったので。余計、異文化というか


うら若い純潔な尼僧の魅惑?にどっぷりはまってしまった?のでしょう?



そして現地の野性的な少女を演じたジーンシモンズも、圧倒されましたね。


野性的なフェロモン全開の、魅惑は、うぶな?少年だった私には強すぎたようです。


現地に溶け込んで暮らすイギリス人の男に対して

尼僧の一人が、禁断の片思いを寄せて狂気に走るという

展開も怖いですよね。


デボラカー演ずる尼僧がその男を横取りすると妄想した、狂気の尼僧が


鐘つき堂から突き落とそうとするクライマックスシーンは今見ても怖いです。






そして「河」はジャンルノワールが監督して映画化。


インドで暮らすイギリス人一家に、一人のアメリカ青年がやってくる、


その一家の娘たちは、たちまちその青年に恋心を抱く。


さらに、英・インド混血の娘もその恋愛模様に加わって


と書くと、、どろどろした恋模様?という感じを想像しますが、


じつはインドの悠久の大地に咲いた可憐な清浄な蓮のように


清らかな?お話しですよ。


やがて青年は帰国してしまい、娘たちの恋ははかなくも、終わってしまうが


インドの大地に


河は何事もなかったかのように今日も


悠然と流れてゆくのだった。


という結末。




もう一つ映画化された作品があります。


それが

「グリーネージサマー」です。


小説の邦題は「スモモの夏」


これが映画化されて


「女になる季節」(グリーネージサマー)


邦題がゲス?過ぎですよね?


フランスにやってきた少女たちの成長と困惑、、恋などが描かれます。


スザンナ・ヨ-クが出てます。



さてルーマーゴッデンは結構、多作でして


これら以外にも






児童文学、インドものなどたくさんありますよ。






詳しくはウイキペディアをどうぞ。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3



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