第7巻 第62話 滅臭煙牢
■『遠藤麗菜vsレディバード』の決着がつく。
遠藤麗菜「煙幕か?視界が完全にふさがれたな。だがこの私には鼻がある。」
遠藤はレディバードの匂いを追う。
遠藤麗菜「どうなってる?全く匂いがしないぞ。」
レディバード「それはそうさ。この煙幕は相手の視覚だけでなく嗅覚を封じる。よってこの私は探せない。」
遠藤麗菜「けど、見えないのはあんたも同じ。そうだろう?」
レディバード「それはどうかな?」
遠藤麗菜「・・・!!!」
遠藤は後ろから蹴り飛ばされる。
遠藤麗菜「くそ!!どこだ?うわっ・・・」
遠藤は再び蹴られる。
遠藤麗菜「何故だ?何故場所が分かる?」
レディバード「私はこの煙幕の中にいる人間を感知することが出来る。むしろ私の視界は広がったといっていい。」
遠藤麗菜「仕方ない・・・。あまりこの技は使いたくなかったが・・・」
レディバード「ん?なんだ?・・・えっ?」
遠藤が何かをした瞬間、煙幕が強力な風に吹き飛ばされる。
レディバード「貴様。何をした?お前は“風の元素”も使えたのか?」
遠藤麗菜「使えないし、いらないよ。私にはそんなの。」
レディバード「ならどうやって?」
遠藤麗菜「蹴りさ!!爆風が起こるほどの強力な蹴りで煙幕を吹き飛ばしたのさ。」
レディバード「なんて女だ?・・・あれ?消えた?」
遠藤麗菜「勝負あったようだな!!」
遠藤は高速移動でレディバードの後ろに回りこむ。
レディバード「速い・・・」
遠藤麗菜「“麗裁拳!!”」
遠藤は怪力の拳でレディバードを殴りつける。
レディバードは気を失う。
朝倉利子「麗菜姉ちゃん!!終わった?」
雑魚処理を終えた、赤星功太、朝倉利子、北沢風神、南海光一がやってくる。
遠藤麗菜「うん!そっちも終わったか!!・・・ねえあのさ。小麦粉ってどこかにない?」
朝倉利子「確かこの建物の地下1階が食品売り場だからあるだと思うけど、なんで?」
遠藤麗菜「ちょっとね・・・とにかく今、カンチョクトを死なせるわけにはいかない。」
赤星功太「へえ。国民の皆が死を望んでるのにあんただけやけに必死だな。」
■『遠藤麗菜vsレディバード』・・・遠藤麗菜の勝利!!
■『風間乱丸&松本裕&山崎耕史&田中章介vsホーネット』
ホーネット「“飴玉!!”」
ホーネットは指先から飴の玉を銃弾のように飛ばす。それは松本の肩を貫く。
松本裕「くっ・・・」
山崎耕史「松本!!おのれ・・・“砂の元素”“砂刃鋭槍!!”」
山崎は自身の口から放出した砂を結集させ槍を作りホーネットに向けて飛ばす。
ホーネット「そんな攻撃は効かん!!」
ホーネットは水飴に体を変換し山崎の攻撃を受け流す。
田中章介「ならこれはどうだ?“雷の元素”“雷牙”」
田中は自身の掌から放電させる。
その電気は狼のような形になりホーネットに襲い掛かる。
ホーネット「ぐあっ・・・」
ホーネットに攻撃が効いた。
次号、ホーネットの弱点があきらかに。