第1巻 第7話 ツチノコを倒せ!!
乱丸は窓の外を見て混乱する。
風間乱丸「おい!嘘だろう?なんで、月光がやられてんだよ?」
窓の外には三浦翔、植田健、遁馬が倒れていた。
ツチノコ「ハァハァ・・・余計な体力使わせやがって。」
ヤシ「全くだぜ!こんなに苦労した相手は久しぶりだ・・・」
ツチノコ「ん?あれは!おい!お前が乱丸か?」
乱丸「・・・やべぇ!見つかったじゃねえか!!」
ツチノコ「お前に聞きたい!我々の組織に加わるか?それともこの場で死ぬか?さぁどうする?」
乱丸「どっちも嫌に決まってるだろ?お前らのことはよく知ってるぞ!能力のこともな!今じゃ有名なテロリストだからな。ニュースで報道されてた家に土砂崩れが起きた事件。あれは自然災害なんかじゃなくお前の仕業だろ!!他にもどうでもいいけど首相官邸が砂嵐で潰されたり、雷で一つの街が消えたりしたのもお前の仲間がやったことだろう?」
ツチノコ「砂嵐は確かに俺の仲間の仕業だが雷は違う。ところで我々の組織に加わる気も死ぬ気もないということはお前俺に勝つ気なのか?」
乱丸「もちろんだ!!」
ツチノコ「自惚れるな!若僧が!!降りてきやがれ!!」
乱丸は窓から病院の外へ飛び降りる。
乱丸「まずいな・・・あんなこと言っちゃったけど月光のこいつらですら勝てないのに俺が勝てるわけないだろ・・・」
ツチノコ「やれ!ヤシ!!こいつは俺が戦うまでもない。」
ヤシ「分かりました!喰らえ“雷落とし!!”」
ヤシが刀を乱丸の頭上から振りかざす。
乱丸「痛っ!」
乱丸は額に軽く傷を負う。
乱丸「この野朗が!“烈風掌 波!!”」
斬撃が波を描きながらヤシに向かう。
ヤシ「はっ!こんなもん効かねえ!」
乱丸「ならば・・・」
ツチノコ「“泥粘土!!”」
ツチノコは泥の塊を乱丸の両手に向かって飛ばす。
乱丸「なんだ?この泥?取れないし重たい。手が上がらない。しかもオーラが手から放出できない。」
ツチノコ「ははは!これでお前は能力が使えない!」
そのとき病院の正面のガラスの扉が割れ倒れた隊員2人が飛んでくる・・・
ヤシ「痛っ!」
ヤシは倒れた隊員に潰される。
乱丸「桜さん!やったのか?空も無事だったか?」
原田桜「楽勝だよこんな奴ら!雑魚ばっかで退屈してたところだ!」
ツチノコ「ヤシ!斬れ!」
ヤシ「“十字架斬り!!”・・・あれ?いねえ?」
桜は突然姿を消した。
ツチノコ「ヤシ!上にいる!気をつけろ。」
桜は空中にいた。
桜「“桜坂”」
桜はカカト落としの構えをする。
ヤシ「こんな攻撃俺の刀で受け止めてやる!」
桜「おらぁ!!」
ヤシ「ぐはぁ!!」
桜のカカト落としを喰らいヤシは倒れる。そして桜の蹴りで辺り一体の大地が砕ける。
ツチノコ「はぁ?なんだと?“土の元素”が使えるわけでもないのにここまでの地割れを起こすなんて・・・にしてもヤシは今日・・・押し潰されてばっかだな。」
乱丸「おい!ツチノコ!俺が掌を使えなくなったからって油断してるんじゃねぇ!俺がいつ掌以外からは斬撃を放てないと言った?“風の元素 チャージ!!”」
乱丸は脚にオーラを集める。
乱丸「“烈風脚!!”」
乱丸は蹴りとともに斬撃を飛ばす。
ツチノコ「ふふふ!バカめ!今の俺は“岩分身”だ」
斬撃を喰らいツチノコを象った岩が崩れる。
乱丸「本物はどこだ?」
空「乱丸くん!!あそこ!」
乱丸と桜は門の外へ出る。
桜「外か?」
ツチノコ「ははは!来て見ろ!」
ツチノコは高大山に向かって走っていった。
ツチノコ「にしてもさっきの“烈風脚”とか言う技、暗殺部隊の“六式”の技の一つ“嵐脚”にそっくりだ。まぁあいつらは“風の元素”をチャージせずに斬撃を放てるから乱丸ごときはすごくもなんともない。」
桜「追いかけるか?」
乱丸「ああ!」
空「でも中にいる患者の人たちが混乱してる。他の病院に移した方がいいんじゃ?」
桜「けどどうすれば?」
風間蓮「俺たちに任せろ!」
風間蓮率いる月光第5班が現れる。
乱丸「父ちゃん!裕さん!麗菜さんまで!」
松本裕「後のことは俺たちに任せろ!それと桜はもっと胸をつけろ!」
遠藤麗菜&桜「それ今関係ないだろ!!」
裕は麗菜と桜に殴られる。
空「あの?僕は・・・」
蓮「君、記憶を失くしてるらしいな。念のために俺たちと来てもらう。」
桜「どうでもいいことだけど撃たれた鳩田元首相はどうする?」
裕「ああ?どうでもいいのにわざわざ聞くな?」
麗菜「どうでもいいけど今回の任務って鳩田元首相の護衛じゃなかったっけ?」
麗菜は目を飛び出した。
蓮「さあ!乱丸!!桜!!想いっきり暴れて来い!!!神5の1人ツチノコを倒して伝説になるんだ!」
乱丸、桜「もちろんだ!!」
次回、赤星功太、朝倉利子、久野英樹らROOTSのメンバーがついに登場!!