第1巻 第6話 三浦翔、植田健、遁馬vsツチノコ、ヤシ
桐山病棟に入ろうとする三浦翔、植田健、遁馬の前に5番隊隊長のツチノコと5番隊副隊長のヤシが立ちはだかる。
・桐山病棟 正門
三浦翔と植田健が銃を構える。
翔「さあ!降参するんだ!」
ツチノコ「“泥粘土!!”」
ツチノコが掌から泥を召喚し銃口に向けて飛ばす。
銃口が泥で塞がれてしまう。
健「貴様何をした?」
ヤシ「くくく!撃たない方がいいぜ!今、発砲したら銃が爆発してお前らの方が吹き飛んじまうぜ!!」
健「くそ!!」
ツチノコ「じゃあこっちから攻撃するか!“石針!!”」
ツチノコが口から大量の石で出来た針を飛ばす。
翔「せりゃ~!!」
翔が斧を回転させ、ツチノコの飛ばした針を全て弾く。
ツチノコ「中々やるじゃないか!」
翔「いくぞ遁馬!」
遁馬「ヒヒ~ン♪」
翔は遁馬に飛び乗る。
ツチノコ「“石針千本!!”」
ツチノコが石の針の量を増やし攻撃の範囲を広める。
翔「遁馬、移動するぞ!“走馬灯”だ!!」
遁馬「ヒヒ~ン!」
ヤシ「消えた?」
ツチノコ「一体どこへ?」
遁馬「ヒヒ~ン!」
翔「こっちだ!」
遁馬がヤシの場所に、翔がツチノコの場所に現れる。
ヤシ「フン!こんな馬斬ってやる!何?こいつなんて力だ!」
遁馬が足でヤシを踏みつけようとするのをヤシが刀で受け止める。
ヤシ「だめだ!抑えきれない・・・」
翔「“牛の戦斧!!”」
翔が斧をツチノコに振りかざす。
ツチノコ「“土積土流壁”」
ツチノコは土の壁を召喚し翔の攻撃を防ぐ。
ツチノコ「さらに!“茶土山土!!”」
ツチノコは翔の背後にも土の壁を召喚し、二つの壁で挟み押しつぶす。
ヤシ「ハハハ!お前の飼い主さん死んだぜ!ペシャンコだよ!!」
遁馬「果たしてそうかな?」
ヤシ「ばか!強がるな!・・・え~?しゃべった?つかなんで人間になってるんだ?」
遁馬「俺はあの動物の果物の一つ“ウマウマの果実”を食べた馬人間なのさ!」
ヤシ「成る程!まさか能力者がいたとはな。」
遁馬「ちなみに能力者は俺だけじゃないぜ!」
ツチノコ「フン!口ほどにもないとはこのこと。」
ツチノコの背後に野牛が現れる。
ツチノコ「んな?馬鹿な!貴様・・・能力者だったか・・・」
翔「俺は“ウシウシの果実 モデル野牛”の能力者だ。」
ツチノコ「くそ!こんなの予想外だ!“泥人形!!”」
ツチノコは土から泥のくぐつを10体召喚する。
ツチノコ「やれ!」
泥のくぐつのうちの5体が植田健に襲い掛かる。
健「フン!くだらない!知ってるか?聞いて驚くな!俺は月光で1番釣りと歌と踊りに長けてるんだ!!」
ヤシ「お前が1番くだらねぇ!!戦闘に関係ねぇじゃねえか!」
ヤシは目玉を飛び出す。
遁馬「お前よそ見してていいのか?」
遁馬は獣人状態になっていた。
ヤシ「えっ?」
遁馬「“圧鞍!!”」
ヤシは遁馬の両足で踏まれ倒れる。
健「見せてやる!俺のコンテンツを!」
健は両手をゴムのように伸ばし病院の門の柱を掴む。
健「“護謨の弓矢!!”」
健は勢い良く頭から泥のくぐつに飛び込む。
健「“護謨の銃乱打”」
ツチノコ「想いっきりあの漫画の主人公のパクリじゃねえか!!」
健は腕が何本にも見える程連続でパンチを放ち泥のくぐつを5体一気に倒す。
ツチノコ「なに~?」
健「ゴムゴムの実じゃねえ!“護謨の要素”だ!!」
翔「“残像分身!!”」
翔は残像が見えるほどの速い速度で動いた。
翔「“走草斬!!”」
泥人形を5体斧で一度に倒す。
ツチノコ「なんだと?」
遁馬「残りはお前1人だぜ?」
・桐山病棟 3階廊下
空「やばいよ!乱丸君!桜さん!テロリストが2人も来やがった!!」
風間乱丸「桜さん!空!早く1階へ行ってくれ!!ここは引き受けたぞ!」
原田桜「おい大丈夫か?敵に両側から挟まれてるじゃないか?」
空「いいから行こう!乱丸君を信じるんだ!」
乱丸「桜さん気をつけてくれ!1~5番隊の隊長は神5って呼ばれてて桁違いの強さなんだ!」
桜「そんなこと分かってるよ!」
空「乱丸くんこそ気をつけて!!」
桜と空は1階のフロアへ向かう。
乱丸「逃げ場はなしみたいだな!いや~・・・参った・・・」
隊員D、E「死ね!!!」
隊員DとEは剣を構え乱丸に襲い掛かる。
乱丸「“烈風掌 両刃!!”」
乱丸は同時に左の手と右の手から左右に向けて斬撃を放つ。
隊員D、E「ぎゃ~!!!」
隊員DとEを倒す。
乱丸「よし!そろそろ外の奴らも終わってる頃だろう。何!?」
乱丸は窓の外を見て驚く。
果たして勝ったのは月光か?ツチノコか?