第2巻 第15話 ⊿GAME(トライアングルゲーム)
「第2章 音の操器士編」開幕。
乱丸がオリンパスの5番隊隊長 ツチノコを倒したことで世界が揺らぎだす。
・乱丸がツチノコを倒して数日後、冥王星がある男に電話をかける。
冥王星「私だ!!もう知ってると思うが、ツチノコがやられた。」
黒田政人「そうですか・・・」
冥王星「どうしたやけに冷静じゃないか!」
政人「神5が1人倒されたところで動揺することないですよ。乱丸の周辺や父の所属する組織 月光内には暗殺部隊がスパイとして暗躍していますし、そして何より奴が四天王に勝てる保障はありません。」
冥王星「確かにそうだな!焦りすぎていた・・・私も昴様がいなくなってから不安なのだよ。」
政人「そんなに不安にならずともあなたにはリーダーの素質があります。昴様が亡くなってもあなたなら十分にやっていけます。」
冥王星「黒田!口を慎め!まだ亡くなったと決まったわけではないだろう?遺体は発見されてないんだ。そんなことより昴様を狙った犯人を探すことも視野に入れておけ。」
政人「はっ!」
※黒田政人・・・オリンパス神風隊最高司令官。
冥王星「では切るぞ。私も忙しいのでな。」
・そのころ光の国のとある町のビルの巨大スクリーンで今回の一件が報じられていた。
キャスター「また、月光がやってくれました。なんとオリンパス神風隊5番隊隊長ツチノコが敗北。傷だらけになりながらも戦った月光の原田桜さんに賞が渡されることになりました。」
スクリーンの映像を見ていたこの人たちは
西河優子「なんで?倒したのって乱丸でしょ?」
星野晋作「仕方ないよ。普通の男の子がテロリストを倒しただなんて報道できるわけない。」
後藤五月「けど乱丸君がこれで世界中に有名になったら危険だしこれで良かったんじゃない?」
晋作「けどさ・・・ニュースで報じられなくてもオリンパスにはとっくに伝わってると思うよ。にしても冥王星の正体ってなんなんだろうね?」
キャスター「続いてのニュースです。桐山病棟にて入院中だった鳩田元首相が何者かに射殺されました。スナイパーの正体はまだ」
観衆A「いいだろ!どうでも・・・帰れ~!鳩田死んで当然!!オリンパス万歳!!!これからももっと不要な政治家どもを殺せ!!!」
観衆B「そうだそうだ!一般人に手を出さなければオリンパスは正義の味方なんだ!」
優子「なんかまずいね・・・」
晋作「帰ろうか!」
五月「そうね・・・」
・とある学校の終礼
堂島先生「そういえば!お前達に言い忘れてたんだが・・・今日うちのクラスに転校生が入ることになった。」
南海光一「いや!それ朝礼で言えよ!!!」
堂島「すまん!忘れてた!おかげでずっと廊下で待たせてしまった。」
北沢風神「そういやさっきずっと廊下に立ってる男がいると思ったら転校生だったのか。」
堂島「入って!」
黒髪で紫色の目をもった少年が入ってくる。
空「皆さん初めまして!名前は・・・ありません!」
風神「ん?」
空「実は記憶をなくしています。自分はどこから来たのかも自分の名前がなんなのかも分かりません。けど、病院で知り合った一人の男が僕に『空』と名前を付けてくれました。だから皆さんそう呼んでください。」
・月光司令本部
原田桜「私がこんな賞もらっちゃって良かったんでしょうか?」
永沢誠司「いいんだ!君も一緒に戦ってたことに変わりはないからな。」
大久保景子「いいもなにも桜さんが倒したんじゃないんですか?」
※大久保景子・・・月光の最高指揮官、永沢誠司の秘書。
浜田守「失礼ながらあなたの目は節穴ですか?あれは乱丸君の手柄です。しかしそれを報道しては市民も混乱しかねないと言うことで我々の手柄になったのです。本当に景子様は頭のネジが緩いようで・・・」
景子「無礼者!」
景子が思い切り守を蹴り飛ばす。
景子「あんたなんてクビよ!クビクビクビクビ~!」
誠司「まぁまぁ落ち着いて景子ちゃん!」
誠司はさりげなく景子の胸を揉む!
景子「セクハラです!!」
景子は誠司の頭を思い切り殴る。
・光の町の英樹が経営する喫茶店
久野英樹&タケル&木戸泰造「いらっしゃい!」
浅利剛&風間洋子「どうも!」
洋子「あれ?新しいバイト?バイトは雇わないって言ってたよね?」
英樹「そうなんだが、実は前からずっとバーテンダーを入れようと思ってたんだ。こいつの作るカクテル最高なんだ!!」
タケル「いや・・・喫茶店にバーテンダーって・・・」
タケル&剛&洋子「!!!」
タケルと剛と洋子はシェイカーを振る泰造を見て驚く。
剛「手が・・・見えない・・・」
泰造「はい!お待ち♪」
タケル&剛&洋子「すごい・・・おいしそう!飲んでも良い?」
英樹「ばか!君たちは未成年だろ?泰造さんもこの子達に酒なんて出さないでくださいよ・・・」
泰造「へへへ!わりぃ!うっかりしてた!!」
※木戸泰造・・・英樹の経営する喫茶店のバーテンダー担当。
・その日の夜、葡萄館である女3人組アイドルグループのライブが行われていた。
ヴォイス「ヴォイスです!」
ディスコ「ディスコです!」
リズム「リズムです!」
ヴォイス「3人合わせて・・・」
ヴォイス、ディスコ、リズム「トライアングルゲームです!」
3人はキュートにポーズを決める。
風間乱丸、赤星功太、朝倉利子「可愛い~♪」
この3人もノリノリだった・・・
ヴォイス「聞いたか?ディスコ?また月光がオリンパスの神風隊を一つ潰しちゃったんじゃって!」
ディスコ「そうじゃね!しかもこんかいは神5。本当にすごいわ!」
リズム「本当の神は月光じゃね!!」
利子「本当は乱丸の手柄なのにね。」
功太「やっぱ揉み消されたか。」
乱丸「いいよ。俺チヤホヤされるの苦手だし。」
ヴォイス「けど私思うんじゃ。実はあいつら倒したのは月光じゃないんじゃないかって。」
リズム「じゃあ一体誰が?」
ヴォイス「私が思うのは平凡な男の子が眠っている力を解放させて強靭な敵を倒したんじゃないかと?」
ディスコ「ヴォイスは漫画の読みすぎじゃ!」
リズム「もしかしてその男の子この会場にいるかもね?」
ディスコ「リズムまで変なこといわない!」
観客「ハハハハハ・・・」
3人はグダグダの方言でグダグダトークしていた。
・ライブ終了後
リズム「あぁ・・・疲れた。」
ディスコ「アイドルの仕事も大変ね。」
ヴォイス「スパイやテロに関する任務はもっと大変だけどね。」
公暁「終わったか?」
ヴォイス「もう!この任務なしにしてくださいよ。潜入任務私嫌いです。」
※ヴォイス・・・音の国出身殺し屋3人組『トライアングルゲーム』の1人。髪型はパーマ。
公暁「楽しそうだったじゃないか!」
※公暁・・・3人に指示を出す謎の人物。
ディスコ「もう人事なんだから・・・」
※ディスコ・・・音の国出身殺し屋3人組『トライアングルゲーム』の1人。髪型はショート。
リズム「天然キャラ演じるの大変なんですよ。」
※リズム・・・音の国出身殺し屋3人組『トライアングルゲーム』の1人。髪型はストレート。
乱丸「ただいま!」
乱丸が帰宅する。すると・・・
空「お帰り!!乱丸君!」
空が新しい家族に?