095寄生「絵」
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夕闇の解散と、忍び寄る「視線」
極上のランチを終え、修造の心はかつてないほどに高揚していた。愛するシフォンと過ごす時間、そして重なり合った視線。彼は意を決して、男としての「本番」を申し出た。
「……それじゃ、この後、ホテルに行こうか?」
しかし、シフォンの答えは、優しくも残酷な拒絶だった。
「ごめんなさい♥……今日、女の子の日なの……」
その言葉に、修造の心の中で燃え盛っていた炎が、一瞬で「シュン……」と音を立てて小さくなった。だが、彼は紳士だった。落胆を微塵も見せず、爽やかな笑顔を保つ。
「そうか! いや、無理を言ってすまなかった! 体、大事にしてくれよな!」
修造は二人分の食事代、計0.35シェケルを銀貨でスマートに支払った。
(松岡修造 残金:銀7,247.65シェケル)
財布はまだ重いが、心にはどこか埋まらない隙間風が吹いていた。こうして、二人のデートは淡い期待を残したまま、食事だけで幕を閉じた。
:偽りの聖域 ―― レストラン「ムスタファ」の罠
二人が食事をしていたその場所こそ、魔神民間軍事会社が仕掛けた「毒針」であった。
彼らの手口は巧妙だ。敵国内に民間企業を装った拠点を構え、内部から精神的・物理的に破壊し尽くす。キシュやウルクが核を使わずして陥落したのも、こうした「内部からの腐敗」が功を奏したからに他ならない。
エリドゥ支部の責任者、ムスタファ。
↑(ホモのムスタファ)
表向きは愛想の良いレストラン店長だが、その実体は魔神PMCの冷酷な幹部であり、何よりも「屈強な男を陵辱すること」に異常な執着を持つ変態的サディストだった。
「お客様、中々良い筋肉をしてますね……!」
ムスタファの手が、修造の鍛え上げられた二の腕を這う。その湿った感触に修造が身を硬くした瞬間、ムスタファはあろうことか、彼の腕に吸い付くようなキスを落とした。
「ふざけるなッ! 何をするんだッ!」
修造の右拳が空を切り、ムスタファの頬を捉えた。殴られたムスタファは、痛みよりも悦びに歪んだ笑みを浮かべ、慇懃無礼に頭を下げる。
「……失礼しました。あまりに素晴らしい肉体だったもので」
修造が不快感を露わにして店を飛び出した後、ムスタファの表情から温度が消えた。彼は魔神製トランシーバーを手に取り、最高司令官エドガーへ連絡を入れる。
「……ボス。敵大尉(修造)を捕捉しました。今ここで、始末しましょうか?」
:最高司令官エドガーの豪胆と、変態的執念
戦場を統べる王、エドガーの声が受話器越しに轟く。
「構わん。俺たちで一気にカタをつける。……ちょうど腹も減っていたところだ。野郎ども! エリドゥにあるムスタファの店へ行くぞ! そこで旨い飯を食い、ついでに敵の大将を血祭りに上げてやるッ!」
エドガーは非情な独裁者であると同時に、部下には惜しみなく富を分け与える豪胆なリーダーでもあった。その号令に、デウス・エクス・マキナやネクといった幹部たちが「オオオオオ!!!」と狂乱の勝鬨を上げる。
「いいか、街に入る時は武器を隠せ! 変装を解くなよッ!」
一方、修造を送り出した後のムスタファは、一人カウンターで陶酔していた。彼の脳裏にあるのは、任務の遂行よりも、修造という「獲物」への執着だ。
「ああ……修造、好きィイイ! あの猛々しい尻を、私のムスコ♂で貫いてやりたいわー……♥」
彼は強い男が屈辱に悶える様を想像し、独り言を漏らす。その視線は、店を出て歩き去る修造の背中、その一点に、獲物を狙う蛇のように固定されていた。
終章:忍び寄る戦慄
帰り道を歩く修造の背筋に、突如として氷のような悪寒が走った。
「はぁ……っ! なんだ、この感覚は……? 温かいシフォンちゃんと別れたばかりなのに、体が震える……」
それは、かつて戦場で何度も感じた「死の予感」よりも、もっと泥濘のような、生理的な嫌悪感を伴う恐怖だった。
「まるで……獲物に狙われている子リスになった気分だ……」
修造は知らない。
背後で、ムスタファがその卑俗な欲望を剥き出しにし、彼の尻を文字通り「舐め回すように」凝視し続けていることを。
そして、エドガー率いる魔神PMCの精鋭たちが、エリドゥの街へと音もなく浸透し始めていることを――。
平穏なランチは、血と欲情の惨劇へと変貌しようとしていた。
次回:『魔神の晩餐 ―― 狙われた修造の貞操』
熱く、そしてヤバすぎる戦いが始まる……!!!
キシュ王国とウルク王国が何故核爆弾を落とせなったのか明らかになります。




