093ウルク王国侵攻「絵九枚」
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鋼鉄の福音と砂塵の絶望
灼熱の太陽が照りつけるメソポタミアの地。ウルク王国の平和は、地平線を埋め尽くす11万の「異形の軍勢」によって、唐突かつ暴力的に破られた。
魔神民間軍事会社(PMC)。彼らが手にするのは、この時代の理を無視した未知の鉄塊、M1カービンであった。
最高司令官エドガーは、愛銃の冷たい感触を指先で確かめながら、眼下に広がる黄金の都を見下ろした。彼の瞳には慈悲などひとかけらもなく、ただ「効率的な殲滅」という計算だけが渦巻いている。
「……旧時代の遺物に引導を渡してやれ。ウルク兵を皆殺しにしろォオオ!!」
その咆哮が引き金となった。
「オオオオオ!!!」
メエリタ、テラ、ステッラ・ミラら、血に飢えた幹部たちの叫びが共鳴し、戦場は一瞬にして地獄へと変貌を遂げる。
ウルク兵A:彼は家族を守るため、必死に盾を掲げた。だが、飛来した「見えない死」――.30カービン弾は、青銅の盾を紙細工のように貫通する。「なぜ……」と問う間もなく、鉛の弾丸が彼の脳をかき回し、意識を永遠の闇へと突き落とした。
ウルク兵B:崩れゆく戦列の中、彼は己の目が信じられなかった。仲間が次々と、雷鳴のような音と共に倒れていく。「敵部隊の数は依然不明! こちら、こちら甚大……っ!」――断末魔は、頭部を粉砕する銃声によってかき消された。
ウルク兵D:彼は最期まで「これは神の罰か、あるいは悪魔の石礫か」と自問していた。超音速で飛来する鉛に、人間の動体視力が追いつくはずもない。無慈悲な一弾が彼の股間を直撃した時、彼は自らの存在が尊厳ごと破壊される屈辱の中で絶命した。
エドガーの口角が吊り上がる。11万対4,000。これは戦争ですらない。ただの「駆除」だ。彼にとって、ウルク兵の流す血は、砂漠を潤す無価値な油に過ぎなかった。
:女神イシュタルの降臨と、神殺しの計算
王宮の深淵で、ウルク第一王朝の王メスキアッガシェルは、魂を削るような絶望に身を震わせていた。
「これが……これが予言された滅びなのか? 否、余は認めぬ。民の悲鳴を、余の耳がこれ以上耐えられるはずがない!」
彼は右中指に嵌められた、鈍く、しかし禍々しい光を放つ指輪を見つめた。女神イシュタルから与えられたそれは、召喚者の「命の灯火」を燃料として神を地上に繋ぎ止める、あまりにも重い契約の証。
「女神イシュタルよ……! 余の心臓、余の血、余の未来のすべてを捧げる! だから頼む、この無辜の民を……悪魔どもから護り給えッ!!」
王の絶叫と共に、大気がパチパチと放電し、空間がひび割れた。
プラズマと暗黒物質で構成された高エネルギー生命体、女神イシュタルが降臨する。
Status: 女神イシュタル (Lv.999)
心理状態: 傲岸不遜。矮小な人間が「火薬」という玩具を振り回す様に激しい嫌悪を抱いている。
特性: 物理的な質量を持たないため、PMCの放つ弾丸はすべて彼女の体躯を透過し、空しく後方の砂丘へと消えていく。
「……五月蝿い羽虫ども。神の静寂を乱した罪、その命で贖うが良い」
女神が右手を薙ぎ払うだけで、魔神PMCの隊員たちは「物質」としての形を保てなくなる。
メエリタ♀:自らの銃弾が効かない事実に初めて「死」の恐怖を味わった。
↑(メエリタ)
次の瞬間、女神の不可視の圧力が彼女を押し潰し、内臓が口から噴き出した。
テラ♀は恐怖した。
↑(テラ)
自身の命を簡単に奪える神が目の前にいてM1918BARで弾幕を張ったが殴殺された。
ミラ♀はトンプソンM1A1で乱射した。
↑(ミラ♀)
しかし女神イシュタルに両手で頭を捥ぎ取られ殺された。
アクア♀はスターリングSMGで連射した。
↑(アクア)
さりとて女神イシュタルに手刀で頭を割られて殺された。
コギートー♀はMP40で横に走り乍ら女神イシュタルの頭を撃ちまくる。
↑(コギートー)
それでも女神イシュタルに両目を潰されて絶命する。
シミレ♂はPPSh41をかがみ乍ら女神イシュタルの足を狙い撃つ。
(↑シミレ)
だが女神イシュタルのストレートパンチで殴殺された。
アルス・マグナ♀:戦士としての誇りを持ち乍らM3A1で撃滅せんとしていた。
↑(アルス・マグナ)
女神の「引きちぎり」という暴挙の前では無意味だった。生きたまま肉を剥がされる激痛に、彼女は初めて神への呪詛を吐きながら死んだ。
フルクトゥアト♂:彼はM1カービン2丁を背中に背負い、がむしゃらに逃走した。
↑(フルクトゥアト)
しかし乍ら女神の放った「プラズマブレス」は、逃亡を許さない。Ⅲ度以上の重度熱傷により、彼の神経は焼き切られ、痛みすら感じぬまま炭化して崩れ去った。
:非情なるチェックメイト ―― 鋼鉄の冷徹
戦場にパニックが広がる。近代兵器という「絶対」を揺るがされた傭兵たちは、神の威光にひれ伏しかけていた。
しかし、最高司令官エドガーだけは違った。彼は女神の蹂躙を、まるでチェス盤を眺めるかのような冷徹な眼差しで観察していた。
「……プラズマ体と暗黒物質か。物理無効とは恐れ入る。だが、そのエネルギー供給源はどこだ?」
エドガーの視線は、王宮のテラスで必死に祈りを捧げるメスキアッガシェル王を捉えた。王の命が指輪を通じて吸い取られ、女神の形を維持している。
「単純な計算だ。電池を抜けば、神は消える」
エドガーは重機関銃ブローニングM2の重厚なハンドルを握り締めた。50口径。それは神をも殺しうる、文明の暴力の極致。
「ドババババ! ズドドドドドド!!」
戦車をも沈める巨大な弾丸が、王の肉体を文字通り「解体」し始めた。
最初の一発が王の右肩を消し飛ばし、二発目が腹部を貫通し、背後の石壁を粉砕する。
メスキアッガシェル王は、自らの体がボロ布のように引き裂かれる衝撃に、声も出ない。
↑(メスキアッガシェル王)
「ぶっ、ふぁっ……はぁ……っ!!」
王の視界が赤く染まり、中指の指輪から供給されていた命のラインが断絶した。
それと同時に、戦場で無敵を誇っていた女神イシュタルの姿が、古いテレビのノイズのように激しく明滅し、虚空へと消えていった。
:神をも支配する狂気
静寂が戻ったウルク王国。そこにあるのは、4,000人のウルク兵の死体と、崩れ落ちた王宮、そして血の匂いに狂喜する11万の魔神PMCの影だった。
エドガーはゆっくりと、もはや肉塊と化した王の死体に歩み寄った。彼は王の指から、血に濡れた「イシュタルの指輪」を無造作に奪い取った。
「神など、結局は道具に過ぎん。使い手が変われば、この指輪は世界を焼く最強の兵器となる」
エドガーは指輪を高く掲げた。生き残った幹部たち、デウス・エクス・マキナやネク、ヤクタたちが、再び狂乱の勝鬨を上げる。
「オオオオオオオオ!!!」
王を失い、神を失い、未来を奪われたウルク王国に、魔神PMCの黒い軍靴の音が響き渡る。
エドガーの野望は、もはや一国家の占拠に留まらない。神の力を手に入れた彼の次なる標的は――。
果たして、この血塗られた進撃を止める「希望」は、この地上に残されているのか?
次々回、『壊滅の序曲と、闇に堕ちる神具』へ続く……!!!
メエリタ テラ ミラ アクア
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コギートー フルクトゥアト メスキアッガシェル王 シミレ
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アルス
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