088大金星「絵」
一先ずこれで第五章は終わりです。
アニムス軍はエリドゥ国の王アルリムについに投降した。長く熾烈を極めた戦争は終焉を迎え、長官アニムスもアルリム王の前に跪かざるを得なかった。
アルリム王の眼差しは穏やかだが、その威厳は圧倒的だった。
「これ以上、無駄な損害は与えないよ。」
長官アニムスは深く頭を下げ、かすかに震える声で答える。
「お優しいアルリム王に、感謝致します……」
しかしアルリム王は柔らかな笑みを浮かべたまま、言葉を続ける。
「だが、生き残ったアニムス軍兵には、皆『思想矯正装置』で脳を少し弄らせてもらうよ。」
その声に、戦場で恐怖に慣れきった兵士たちも思わず息を飲む。
「皆、そこの思想矯正装置に座るのだ!」
長官アニムスは必死に抵抗する。
「やめろーーーーーーー!」
だが、アルリム王の笑みは微動だにしない。
「ポチッとな。」
瞬間、長官アニムスの意識は一変する。
「ワタシハモハンテキナエリドゥコクミンデス……」
周囲にいたアニムス軍の部下たちは戦慄した。あの冷酷で恐れられた指揮官が、完全に心を変えられたのだ。
その後も、三等曹士アエラまでもが抵抗を試みるが、アルリム王は静かに手を差し伸べる。
「皆、そいつをしっかり押さえていてね。大丈夫、痛くはしない。」
「ポチッとな。」
アエラの脳もまた書き換えられる。
「ワタシハモハンテキナエリドゥコクミンデス……」
こうして、アルリム王の軍事力は誰も侵せぬ盤石なものとなった。
アニムス軍の核兵器も全てアルリム王の手に渡り、累計の核兵器は94,016発に達する。事実上、アニムス軍は完全に解体されたのだった。
人類史上、最強と謳われた魔族の軍も、無敵のアルリム王の手で5年の歳月をかけて制圧されるほどの強大な存在だった。
23歳となった松岡修造は、エリドゥ軍大尉として国に尽くしていた。
「……もう、この世界も、やっと平和になったな。」修造は長い戦いの疲れを胸に、静かに呟く。
シフォン♀は修造の手を取り、微笑みながら応える。
「修造様、左様でございますね♥」
周囲の仲間たちも一斉に声を上げる。
「修造、今まで本当にありがとう!修造のお陰で世界は救われたんだ!」(バンクシー)
「修造は神!はっきりわかんだね!」(カッセル)
「修造がいなければ、この世界は滅んでいたよ。本当にありがとう!」(デフォン)
「修造のお蔭で俺たちは救われた……感謝している!」(ゴーズ)
「修造、本当にありがとう!」(デルタ)
「修造は素晴らしい男だ!俺が出会った人の中で一番だ!」(ラヴ・オーマン・バヘレヴ)
「修造ほど素晴らしい人間は他に一人も知らない……」(サイアフ・ミユマン)
「我が一番弟子のお蔭で、この世界は平和になった。」(サヤーフ・ムムヘ師匠)
「修造の活躍があったから、俺たちは魔族の奴隷にならずに済んだ。本当にありがとう!」(ベニス♂)
「修造、これからもいつまでも元気でね!」(メルリン♀)
「修造、大好きだよ♥」(アルメル♀)
「修造は最強の大尉だ!本当にありがとう!」(アルリム王)
「左様でございます。」(ゾファン♂)
修造
「ありがとう。」
暫く松岡修造が野花が咲き乱れる広大な草原を歩くとそこにはリガル♀がいた。
↑(リガル♀)
仲間たちの温かい声、感謝の眼差しが修造の心を満たす。彼の瞳には、戦場では決して見せることのなかった涙が浮かんでいた。
その涙は、心から愛し、愛され、信頼された者だけが流せる、深い感動と喜びの証だった。
世界はついに平和を取り戻した。
無敵のアルリム王は王権政治を続け、文明を守り、繁栄を築き上げていく。
これは、遥か昔――創世の時代に紡がれた、英雄と王の物語。
そして――全ての読者へ、心からの感謝を込めて。
第六章の構想はあります。
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