079長官アニムス「絵二枚」
長官アニムスは策士です。
幕僚長軍の解体が終わるや否や、暗黒の知略家、長官アニムスは微笑んだ。その微笑みの奥には、類稀なる知性と果てしない財力による冷徹な計算が隠されていた。
長官アニムス――かつては国のトップに立つほどの財力を持ちながらも、戦いや政治闘争を好まず、ひっそりと一人で暮らす孤高の男。その静かな日々を破ったのは、幕僚長クレイドグレイシー♂が一年前、死地に赴くという報せだった。
長官アニムス
↑(長官アニムス)
「愚かな男よ……幕僚長クレイドグレイシー♂よ、なぜ自ら死地に赴く。愚の極みとはこのことだな。」
その頃、アニムスの財力は銀100万シェケルに達していた。一般労働者が一年で稼ぐシェケルの平均がわずか200シェケルであることを考えれば、彼の資産規模は天文学的としか言いようがない。
長官アニムス
「これだけの資産があれば、幕僚長軍を掌握するのは朝飯前だ……フフフ……」
そして、幕僚長クレイドグレイシー♂が死地に赴いたその瞬間、長官アニムスは冷徹な決断を下す。
長官アニムス
「幕僚長軍はこれより、アニムス軍へと生まれ変わる。この組織は常にスマートで、常に最強でなければならない……」
生まれ変わったアニムス軍は、幕僚長軍の旧弊な忠義や情に縛られることなく、冷徹かつ効率的に戦場を支配する最強の軍隊となった。
長官アニムス
「クレイドグレイシー♂を慕う愚か者どもは去ったか……まぁよい。大将補佐官グレイト♂、大将ブレイド♂は我が味方だ。奴らには戦闘機を常備させ、核兵器投下後に安全に脱出させる手筈も整えておこう。セレン大尉は爆撃機搭乗のため、第一死合終了後に即座に合流させる。」
全ては長官アニムスの計算通りに運んだ。核兵器の投下をも見越した完璧な布陣。
そして時は来た。核兵器が投下されたその直後、アニムス軍第一本部空母にセレン大尉、大将補佐官グレイト♂、大将ブレイド♂が戦闘機で着陸する。
セレン大尉
「相変わらず、長官は過激ですね……」
大将補佐官グレイト♂
「ああ……人類に恨みでもあるんじゃないのか?」
大将ブレイド♂
「やり過ぎは好まぬなァ……」
セゲン中尉
「長官の考えは外道過ぎて、私には理解できません……」
大将補佐官グレイト♂
「その外道に従順な君も、立派な外道だろう?」
セゲン中尉
「シェケルのためなら、外道にもなれます。」
こうして新生アニムス軍は完全に誕生した。幕僚長軍が解体され、かつて人類に核兵器を譲渡するという契約も完全に無効化される。
長官アニムスは淡い光の差す艦橋で杯を掲げ、冷徹な笑みを浮かべた。
長官アニムス
「アニムス軍万歳ィイイイイ!」
セレン大尉
「アニムス軍万歳……」
大将補佐官グレイト♂
「アニムス軍万歳!」
大将ブレイド♂
「アニムス軍万歳ッ!」
セゲン中尉
「アニムス軍万歳!!!」
2等曹士アドモニティオー
「アニムス軍万歳!」
2等曹士アドウェルサス
「アニムス軍万歳!」
2等曹士イーオン
「アニムス軍万歳!」
3等曹士アエラ
「アニムス軍万歳!」
3等曹士アエタス
「アニムス軍万歳!」
長官アニムスの目は冷たく光る。世界を掌握せんとする野望は、決して止まることはない。
長官アニムス
「これで我が計画は一歩進んだ……だが、まだまだこれからだ……フフフ……」
新生アニムス軍――その名は、もはや戦場に恐怖を植え付ける絶対者。長官アニムスの野望は、未だ頂点を目指して燃え続ける。
戦場の影で、未来の戦乱が静かに、しかし確実に動き出していた――。




