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異世界迷宮松岡修造くん  作者: 勇氣
第三章邪眼覚醒編

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060鬼神魔王「絵二枚」

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 鬼神魔王軍本部――空中空母に搭載されていた核兵器99発は、無双剣士ライオネットとリガル♀の作戦により完全に大爆破され、その威力は空中空母そのものを粉砕した。


しかし、残りの核兵器は12,201発――まだ人類を脅かす絶望的な数である。


その混乱の中、血を流しながら鬼神魔王は地面を踏みしめ、なおも力強く歩き続ける。

空気中に漂う放射性物質が周囲を赤茶色に染め、無差別の殺戮の匂いを放っていた。

挿絵(By みてみん)

             ↑(ゲッシュが空気を吸い込む音)


挿絵(By みてみん)

               ↑(緊張しているゲッシュ)

 

ゲッシュは叫び、巨大な一撃を振り下ろした。剣は鬼神魔王の頭部に突き刺さる。


 「しまった……抜けない……!」


必死に引き抜こうとするも、剣はびくともせず、逆にゲッシュ自身が圧倒的な力の前に拘束される。


鬼神魔王は冷酷な瞳でゲッシュを見下ろすと、片手で首を掴み、凄絶な一言を放った。


 「終わりだ。サタニックバースト……」


その瞬間、ゲッシュの首から胴体にかけて灼熱の光が走り、彼の体は文字通り焼失した。


鬼神魔王は満足げにアルスランテペの剣を自らの頭部から引き抜いた。だがその反動で自らの体は内側から大出血を引き起こし、ついにその巨体は力尽きる。

鬼神魔王は出血死――無念と怒りを抱えたまま、この世から消え去った。


――そして、時が流れること約5分後。


ベニスが現場に駆けつけると、異様な光景が広がっていた。


 「おい……変な生物と死体が倒れているぞ……!」


アルリム王は即座に指示を出す。


 「近づくなッ!あの鬼神魔王の死体からは大量の放射性物質が漏れ出している!デルタ、お前が大石を投げて死体を圧し潰せ!他の者も石を投げ放射性物質の流出を防ぐのだッ!」


民衆の目の前で、大きな岩が幾つも鬼神魔王の死体に投げつけられ、次第に死体は完全に押し潰され、放射性物質は封じ込められた。


こうして鬼神魔王軍第一支部は文字通り壊滅。核の脅威は一時的に抑えられたのである。


アルリム王は深く息をつき、仲間たちに微笑む。


 「皆のお蔭で、核の脅威から世界を護ることが出来た。心から感謝する……ありがとう!」


無双剣士ライオネットは少し照れくさそうに答えた。


 「アルリム王様、どういたしまして。」


リガル♀は軽く微笑み、少し得意げに言う。


 「それ程でもないわね!」


ラヴ・オーマン・バヘレヴは呆れ顔で呟いた。


 「なんか俺が眠っている間に世界が平和になってたな……」


ギボル・ヘレヴは拳を握りしめて喜ぶ。


 「世界が平和になって本当に良かったぜ!」


サイアフ・ミユマンも声を弾ませる。


 「それなッ!」


サヤーフ・ムムヘ師匠は静かに頷く。


 「本当に良かった。」


審判ジョナサンは苦笑しながらつぶやく。


 「どうやら今回、私の出番はなかったようですね。」


アルメル♀は天を仰ぎ、晴れやかに言った。


 「これで漸く世界は平和になるわ!」


ラキシュ♂は無邪気に喜ぶ。


 「何もせずに世界が平和になるって最高!」


シフォン♀は少し寂しげに呟く。


 「多大な犠牲が出ましたわ……」


ベニス♂は肩をすくめた。


 「俺、何もしてない……」


そして、鬼神魔王が死してからちょうど一週間後――。


かつての鬼神魔王軍は「幕僚長軍」と改名され、暗躍を続けていた。


幕僚長クレイドグレイシーは独り、室内で低く呟く。


 「まさか鬼神魔王が討たれるとは……奴は魔族と人間を組み合わせて作ったキメラ生物だから、知能が低く、統制が取れなかったのだろうな……。まぁ良い……。残りの核兵器12,201発は世界各地の幕僚長軍が保持している。世界支配も時間の問題だろう。だが、CTOハハームの死は痛手だ……奴さえ生きていたら、本当に魔族だけの世界を築けたかもしれない……」


クレイドグレイシーの眼光は冷たく光る。

その影には、世界を再び混乱に陥れるべく暗躍する野望が、静かに燃え上がっていた。


――こうして、幕僚長クレイドグレイシーの暗躍が今、始まろうとしていた……。


次回――幕僚長軍の陰謀、そして新たな核の脅威が人類に迫る!

ゲッシュ      鬼神魔王

「†┏┛墓┗┓†」 「†┏┛墓┗┓†」

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