表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界迷宮松岡修造くん  作者: 勇氣
第八章無限戦車編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/198

125最終回「絵二枚」

感動のフィナーレ!

 燃え盛るレオパルト2A7+の頂上から、松岡大尉は静かに戦場を見下ろしていた。その時、彼の背後に人影が集まってくるのを感じる。彼は振り返った。そこには、彼の戦いを見守っていた、あるいは彼と共に戦ってきた者たちがいた。


バンクシーがスプレー缶を片手に、ニヤリと笑いながら言った。

 「お前のアートは、最高の破壊美だ。システムへの最高の反逆。感謝するぜ、修造。」


カッセルは、冷静に状況を分析していた彼の目に、初めて笑みが浮かぶのを確認しながら言った。

 「あなたの戦術は、完璧だった。データ上、不可能だったはずの攻略を見せてくれた。感謝します、大尉。」


デフォンは、壊れた通信機を抱えながら駆け寄ってきた。

 「大尉!…あなたがいなかったら、俺たちはここで全滅してた。…ありがとう、本当に。」


ゴーズは、傷だらけの体を支えながら、だが誇り高く胸を張って言った。

 「あの鉄の塊を一人で屠るとは…我らが誇るべき戦士よ。その武勇、心から称える。」


デルタは、ベトナム風の帽子を深く被り、静かに頭を下げた。

 「命の恩人です。このデルタ、いつでもお役に立ちます。」


ラヴ・オーマン・バヘレヴは、両手を広げて天を仰ぎ、そして松岡に向かって言った。

 「愛の戦士よ!あなたのその拳は、憎しみではなく、人々を愛するがゆえの正義の証!その愛に、感謝を!」


サイアフ・ミユマンは、静かに松岡の目を見つめた。

 「あなたの魂は、鋼よりも強い。私の教えを、最もよく体現してくれた。…師匠として、誇りに思う。」


サヤーフ・ムムヘ師匠は、杖を突きながら、深く頷いた。

 「フム…見事だった。修造。お前の『道』は、まだ続く。師匠として、お前のこれからの道を楽しみにしているぞ。」


メルリン♀は、傷の手当てをしながら、慈愛に満ちた瞳で松岡を見つめて言った。

 「あなたの戦いは、多くの命を救いました。…本当に、ありがとうございました、松岡さん。」


アルメル♀は、燃え殻の中から拾った小さな花を、松岡に差し出した。

 「…これ。あなたの、お守り。…ありがとう、大尉。」


ゾファン♂は、興奮冷めやらぬ面持ちで、拳を突き上げた。

 「大尉は本当のヒーローじゃ!ワシも、大尉みたいに強くなぞい!」


リガル♀は、誰よりも静かに、しかし誰よりも強い眼差しで松岡を見つめていた。そして、ほとんど聞こえないくらいの声で、確かに言った。

 「…ありがとう、修造。あなたが、私の世界を守ってくれた。」


松岡大尉は、一人一人の言葉を静かに受け止めた。彼は何も言わず、ただ一度、深く頷いた。彼の赤く染まった目に、初めて、温かい光が灯った瞬間だった。松岡大尉が皆の言葉に頷いた時、誰よりも早く、小さな影が彼の足元に駆け寄ってきた。シフォンだった。彼女の瞳には、先ほどまでの恐怖はなく、ただひたむきな尊敬と愛情が宿っていた。彼女は松岡の戦闘服の裾をぎゅっと掴むと、震える声で、しかし全身で想いを伝えようと叫んだ。

挿絵(By みてみん)

 「修造っ!…あの、あのね!…シフォン、一番、一番、修造のことが大好きだからっ!」


涙をぽろぽろこぼしながら、彼女は必死に言葉を続けた。


 「あんなに、あんなに大きな鉄の怪物が来たとき、もうだめだって思った。怖くて、怖くて、目があけられなかった。でも、でも…修造が、一人で、あの戦車に向かって走っていくのを見たの!」


彼女は掴んでいた裾を離し、自分の胸を両手で押さえるようにした。


 「その時、シフォンの心の中で、『大丈夫』って声が聞こえたんだ。修造がいるから、みんな守れるって…!あなたがいなかったら、シフォンはもう、ここにいなかったかも。みんなも、いなくなってたかも…」


シフォンは顔を上げ、涙で濡れた瞳で真っ直ぐに松岡を見つめた。

挿絵(By みてみん)

 「だから、ありがとうって言葉じゃ足りないくらい、ありがとう!あなたは、シフォンにとって、世界で一番強くて、優しい、太陽みたいなヒーローだ!これからも、ずっと、ずっと修造の側にいるから!…ずっと、大好き!」


そう言い終えると、彼女は勢いよく松岡の腰に飛びつき、そのまま顔を埋めて嗚咽した。松岡大尉は、ぎこちなく、しかし力強く、その小さな背中を一度だけ、そっと抱き返した。一日後松岡修造大尉はエリドゥ国を救った英雄として祀り上げられた。


エリドゥ人A

 「あれは松岡修造大尉様だッ!」


エリドゥ人B

 「ホンマや!この国を救ってくれた英雄だッ!」


松岡修造大尉はエンキ神殿(のちのジッグラト基壇)で敬礼した。


アルリム王

 「修造大尉!本当にありがとう!」


そしてシフォンが近付いてくる。


シフォン♀

 「修造さん大好き!」


松岡修造大尉とシフォンは幸せなキスをした。(完)

もし私の小説を次のレベルへと押し上げたいならブックマーク、高評価、リアクションをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ