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異世界迷宮松岡修造くん  作者: 勇氣
第六章無限銃編

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100/198

100最高司令官エドガー無限銃VSアルリム王パワードスーツ「絵」

長年の戦いでアルリム王は少し老けました。

 絶対防御 ―― 王の目覚め

王宮を粉砕したFN MAGの熱波が残る中、エドガーは肩で息をしながら、硝煙の先を凝視していた。

 「ハァ、ハァ……これで、終わったはずだ……!」


だが、立ち込める煙を切り裂いて聞こえてきたのは、緊張感のかけらもない、退屈そうな男の声だった。

 「……余の『文明創造』スキルで作った目覚まし時計にしては、随分と五月蠅うるさいな。まだ眠りの途中だったというのに」


霧が晴れる。そこに立っていたのは、無傷のアルリム王だった。その肉体は、鈍い光を放つ漆黒のパワードスーツに包まれている。


 「何故……何故、貴様がピンピンしていやがる……ッ!」

絶望に顔を歪めるエドガーに対し、アルリム王は仮面越しに薄笑いを浮かべた。

挿絵(By みてみん)

                        ↑(アルリム王)

 「何故だと? 決まっている。余が最強だからだ★(……正確には、余の技術の粋を集めたこのパワードスーツが、貴様の放つ低俗な物理エネルギーをすべて中和したお蔭だがな)」


:届かぬ弾丸、消えぬ憎悪

 「ふざけるなッ! 貴様だけは、生かしておかぬ!」

エドガーは狂ったように引き金を引き続けた。FN MAGの重い銃声が響き、さらに最新鋭のHK416へ持ち替えて、超高速の連射を叩き込む。

 「ドドドドドドドドドドドドド!」


火花が王の装甲の上で無数に爆ぜるが、アルリム王は歩みを止めない。まるで春の小雨の中を散歩するかのような、あまりに優雅な足取りで、死の嵐の中を直進してくる。


 「だから……余のパワードスーツには効かないと言っているだろう。……お莫迦さんなのか?」

 「貴様は……貴様という男はァア!」


エドガーの脳裏には、泥に塗れて死んでいった両親の姿があった。エリドゥという「理想郷」を建設する美名の下、消耗品のように使い潰された村人たち。その死の上に、この傲慢な王は座している。


 「とぼけるな! 貴様のせいで俺の両親は死んだんだ! 国家建設の犠牲になった多くの村人の恨みを……俺は一時たりとも忘れたことはないぞ!」


その魂の叫びに対し、アルリム王は平然と、事務的な言葉を返した。

 「……それは済まないことをしたな。だが、他にどうしろと言うのだ? そなたの両親も、過労死する可能性があることは承知の上で契約したはずだ。余は、約束通りの対価を払った。……それだけのことだ」


:最終奥義 ―― 無限銃アンリミテッド・ガンスミス

 「それだけのこと……だと……?」

エドガーの中で、何かが完全に断絶した。もはや対話は無意味。正義も悪も関係ない。ただ、この冷徹な支配者の心臓を貫くためだけに、彼は己の魂を、異空間の深淵へと投げ入れた。


 「やっぱり、お前は殺すしかない……! 喰らえ、俺の全存在を懸けた……無限銃アンリミテッド・ガンスミスッ!!」


エドガーの背後の空間が、ガラスが割れるように亀裂を生じた。そこから溢れ出したのは、人類の闘争の歴史そのもの。

M1918からMG42といった古の銘銃、トンプソン、MP40、M1カービンといった大戦を彩った名機。さらにはバレットM82、HK416、SCAR、P90、グロック、そして日本の89式に至るまで――。


数百、数千という古今東西の銃火器が、意思を持つ生き物のように虚空に浮遊し、そのすべての銃口がアルリム王一点へと向けられた。


 「これは驚いたねー。……まるで、武器の博物館だ」

アルリム王の瞳に、初めて微かな「驚嘆」の色が混じる。


 「 時代を超えた一兆の弾丸に削られて、塵も残さず消え失せろォオオオ!」


全銃器のトリガーが同時に引かれた。

王宮の廃墟は、物理法則を塗り替えるほどの「鉛の津波」に飲み込まれていく。


果たして、文明を創りし王の鎧は、歴史を背負った男の執念を耐え凌げるのか!?


次回:『文明の盾 vs 歴史の牙 ―― 最終決着チェックメイト

物語は、神話の領域へ突入する……!

神々の戦い

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