100最高司令官エドガー無限銃VSアルリム王パワードスーツ「絵」
長年の戦いでアルリム王は少し老けました。
絶対防御 ―― 王の目覚め
王宮を粉砕したFN MAGの熱波が残る中、エドガーは肩で息をしながら、硝煙の先を凝視していた。
「ハァ、ハァ……これで、終わったはずだ……!」
だが、立ち込める煙を切り裂いて聞こえてきたのは、緊張感のかけらもない、退屈そうな男の声だった。
「……余の『文明創造』スキルで作った目覚まし時計にしては、随分と五月蠅いな。まだ眠りの途中だったというのに」
霧が晴れる。そこに立っていたのは、無傷のアルリム王だった。その肉体は、鈍い光を放つ漆黒のパワードスーツに包まれている。
「何故……何故、貴様がピンピンしていやがる……ッ!」
絶望に顔を歪めるエドガーに対し、アルリム王は仮面越しに薄笑いを浮かべた。
↑(アルリム王)
「何故だと? 決まっている。余が最強だからだ★(……正確には、余の技術の粋を集めたこのパワードスーツが、貴様の放つ低俗な物理エネルギーをすべて中和したお蔭だがな)」
:届かぬ弾丸、消えぬ憎悪
「ふざけるなッ! 貴様だけは、生かしておかぬ!」
エドガーは狂ったように引き金を引き続けた。FN MAGの重い銃声が響き、さらに最新鋭のHK416へ持ち替えて、超高速の連射を叩き込む。
「ドドドドドドドドドドドドド!」
火花が王の装甲の上で無数に爆ぜるが、アルリム王は歩みを止めない。まるで春の小雨の中を散歩するかのような、あまりに優雅な足取りで、死の嵐の中を直進してくる。
「だから……余のパワードスーツには効かないと言っているだろう。……お莫迦さんなのか?」
「貴様は……貴様という男はァア!」
エドガーの脳裏には、泥に塗れて死んでいった両親の姿があった。エリドゥという「理想郷」を建設する美名の下、消耗品のように使い潰された村人たち。その死の上に、この傲慢な王は座している。
「とぼけるな! 貴様のせいで俺の両親は死んだんだ! 国家建設の犠牲になった多くの村人の恨みを……俺は一時たりとも忘れたことはないぞ!」
その魂の叫びに対し、アルリム王は平然と、事務的な言葉を返した。
「……それは済まないことをしたな。だが、他にどうしろと言うのだ? そなたの両親も、過労死する可能性があることは承知の上で契約したはずだ。余は、約束通りの対価を払った。……それだけのことだ」
:最終奥義 ―― 無限銃
「それだけのこと……だと……?」
エドガーの中で、何かが完全に断絶した。もはや対話は無意味。正義も悪も関係ない。ただ、この冷徹な支配者の心臓を貫くためだけに、彼は己の魂を、異空間の深淵へと投げ入れた。
「やっぱり、お前は殺すしかない……! 喰らえ、俺の全存在を懸けた……無限銃ッ!!」
エドガーの背後の空間が、ガラスが割れるように亀裂を生じた。そこから溢れ出したのは、人類の闘争の歴史そのもの。
M1918からMG42といった古の銘銃、トンプソン、MP40、M1カービンといった大戦を彩った名機。さらにはバレットM82、HK416、SCAR、P90、グロック、そして日本の89式に至るまで――。
数百、数千という古今東西の銃火器が、意思を持つ生き物のように虚空に浮遊し、そのすべての銃口がアルリム王一点へと向けられた。
「これは驚いたねー。……まるで、武器の博物館だ」
アルリム王の瞳に、初めて微かな「驚嘆」の色が混じる。
「 時代を超えた一兆の弾丸に削られて、塵も残さず消え失せろォオオオ!」
全銃器のトリガーが同時に引かれた。
王宮の廃墟は、物理法則を塗り替えるほどの「鉛の津波」に飲み込まれていく。
果たして、文明を創りし王の鎧は、歴史を背負った男の執念を耐え凌げるのか!?
次回:『文明の盾 vs 歴史の牙 ―― 最終決着』
物語は、神話の領域へ突入する……!
神々の戦い




