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東京消失  作者: 宇田十馬
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目覚め

ドーン、ドーン

目が覚めた。

時計を見ると深夜12時を指していた。

私は時田エミ、大学時代に始めた趣味の古物収集がsnsでバズり、気がついたらそれが職業になっていた。

軌道に乗った事業はいわゆる何でも屋みたいなもので、最近は以来を受けて海外に買い出しに行く高額案件も増えてきた。

まだ時差ぼけが治らないようで、変な時間に目覚めてしまった。

ドーン、ドーン

目が覚めた時から聞こえる重低音がだんだんと

大きくなっている気がする。スマホで付近の雷警報を調べたがヒットするものはない。


あー、夏だし花火かな。


そういや、依頼人が今日は千曲川で花火大会って言ってたもんなぁ。

しかし、検索をするとほんの30分前まで外はどしゃ降りの大雨だったらしく、花火大会は延期になっていた。


じゃあこの不気味な重低音はなに??


何かだんだん恐くなってきた、、、

ドーン、ドーン、ドーン

音は一定の感覚で大きくなっていく

(地鳴り??いや規則性がある、足音??)

私はタオルケットを頭の上までかけると、何故か今日の仕事のやり取りを走馬灯のように思い出していた。


やぁ、何時も悪いねエミさん

こんにちは、今日もお品ものをお届けしに参りました。


この白髪の老人は亀倉政信かめくらまさのぶ、この地域の有力者で元衆議院議員。

政界引退後は息子に席を譲り、余生は趣味の古物収集をしながら長野でゆっくり過ごすと決めたそうだ。


私は品物の北欧から仕入れた刀を納めた古い木箱のケースをミニバンから運び出した。


いやぁ、そちらの商品さぞ重い事でしょう後はうちの若い衆に任せてください。


老人の指示でどう見ても堅気じゃない男たちが慎重な手付きで商品を屋敷の中に運んでいった。


さぁさぁ、外は暑いですしどうぞあがって行ってくださいな。

では遠慮なく、、、


元政界のドン、岩中元首相の右腕を勤めた人物。

岩中元首相はアメリカの自動車会社から多額の献金を受けたとして政界から追放され、この依頼者亀倉も同じく政界を追放された。

しかし、20年以上たった今でも岩中派の残党は大きな影響力を政界で持っていることで知られる。


取りあえず、リラックスしてくださいな

何か飲み物はいかがですか?

はい、アイスコーヒーでおねがいします。


さて、今回の報酬はこちらの額でいいですかな?


はい、ありがとうございます。


この人はとんでもなく金払いが良い。

一回の報酬が日本の新卒給料の半年分。

しかも、海外案件にかかる費用は全て別途負担してくれる。

だが、私は元政治家亀倉の暗部を垣間見る。


ところでエミさん、こちらを何処で手に入れたのですかな?


(いきなりぶちこんで来るとは。今でこそ好好爺だが、昔の異名は恫喝の亀倉)


老人は私に一枚の写真を見せた。


私が元同級生で宮内省に就職した四谷先輩と密会している写真。


そんな写真何に使えると言うのですか。

いやぁ、若い二人の密会シーンなどどうでもよい事なのだよ。問題は君が四谷青年から受け取っている物だ。

(流石、影の権力者全てお見通しか)


で、何が目的何ですか?

ふむ。君が彼から受け取った物を私に貸してくれないか?半年の間で良いのだ。


てっきり、盗った物から消されることを覚悟していたから亀倉の発言に私は拍子抜けした。

亀倉は元々皇族で系譜を辿れば亀山天皇に繋がると聞く。

亀倉の狙いはわからない。

ここでの話は、後日亀倉の部下が私のアトリエまでぶつを取りに来るという所で終わった。


では、お気をつけてお帰りください。また仕事の依頼をしますので、その時もよろしくお願いしますよ。


亀倉の笑顔と不気味な光のない目、あの怪物は一体、、、

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