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魔導工兵  作者: 龍血
第1章 光の神子編
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第14話 新たな力

 

 拠点に戻ると村人たちがいて、その中にウィローがいた。


 ベレットの姿を見た村人たちが駆け寄り、エーリクは少しすれば目を覚ますと言って安心させて、煌夜も同様だと伝える。



 翌朝、ベレットが起き上がる。


「はぁ〜、よく寝た」

「良かったわ」


 大きく欠伸をしながら腕を上げてノビをするベレットにベレットの母親が抱き付く。


「ちょ、お母さんやめてよ」

「特に別状がないからってね、こっちはどうなるか分からないんだよ」

「え?別状がない?ってどういうこと?」

「だって倒れてたって言っていましたよ」


 どうやらベレットは倒れたという記憶がないらしい。

 ということはその原因も知らないということになる。


「それは私から説明しましょう」


 そこに現れたのはエーリクだった。


「隊長?」

「やはり問題なかったみたいですね」


 エーリクはベレットの様子を見て、身体の方は大丈夫だと分かり、安心する。


「それでは簡単に」


 エーリクは見た光景を話す。


「え?私が!?」

「えぇ、コウヤさんのサポートがあったとはいえ、凄まじい威力だったと思いますよ」


 ベレットは自分があの人型リィーズをバラバラにしたことを驚いていた。

 事実として中型以上を倒したことがなかったからだろう。


「そ、それでコウヤは?」

「う〜ん、まだ寝ているみたいですよ」


 それを聞き、ベレットはベッドから降りて走り出した。


「まだ病み上がりだというのに」

「まぁ、あれがベレットですからね。大丈夫だと思いますよ」


 起きたばっかりなのにすぐに行動出来ちゃうのはベレットらしいと思う母親であった。



「ねぇ、ミック。コウヤは?」

「起きたと思ったら……。コウヤはあっちですよ」

「ありがとう」


 ベレットはミックの姿を見つけて煌夜の場所を聞く。

 ミックは病み上がりなのにと呆れながらも煌夜にいる所を指差す。

 それを確認したベレットはミックに感謝を言いながらミックの指差した方向に行ってしまった。




「コウヤ!」

「静かに」


 バッと入り口を開けるとそこにいたウィローに静かにすると言われた。


「はい、ごめんなさい」


 注意されてしまったのでベレットは謝る。


「はいはい。コウヤが心配で来たんですか?」


 そう聞かれ、ベレットはうんうんと頷く。


「容態は貴女と変わらないと思います。ですが、未だに起き上がる気配がありません」

「え?」

「なのでちょっと貴女に聞きたいことがあったんです」


 煌夜の体の外傷はそれほどない。

 ベレットと比べればまだ戦闘技術のある煌夜の方が少なく済んだけど、2人の外傷は心配するほどのものでもない。


 そもそも2人が気絶した原因は疲労によるもの。

 眠っていればその内回復し、目覚めることができる。


 しかし現状、煌夜は起きていない。


 そこでウィローはベレットに話を聞くことにした。


「貴女が現場に着いた時、コウヤは何かしてましたか?」

「う〜ん、確か凄く疲れててあまり動けないって言ってた気がする」

「なるほど……。ベレットに何かあったようにコウヤにも何かあったみたいですね」


 ウィローは煌夜が何かしたことは理解したけど、それが何かまでは分からなかった。


「とりあえずまだ1日。そう長くは眠ってないでしょうし、その内目が覚めると思います」

「うん」


 まだ1日。

 2日、3日あっても流石に1週間ってことはないだろうと思い、ベレットを安心させる。


「あ!」

「しー」

「ごめんなさい」


 何かに気付き、つい大声を出してしまった。


「それで何ですか?」

「お父さんやリィーズに襲われたおじさんは?」

「お父さんの方はあまり変わりません。襲われた方は傷を治しましたのでその内起きると思います」

「そうですか……」


 襲われたおじさんの方は大丈夫だと言われたものの、父親の方はまだだとと聞き、少しがっかりしていた。


「一度セントラルに戻る必要があるので、その時は母親にも同行して貰うことになると思いますよ」

「仕方ないですね……」


 帰ってるところからセントラルに少しいることになるから嬉しい半分、その行き来させてさせてしまう半分の複雑な心境であった。


「…!」


 ベレットは一瞬大声を上げようとしたけど口で抑えた。


「どうしたの?」

「お父さんってどこ?」

「うん?お父さんなら……何だったら案内しようか?」

「いいの?」

「コウヤがこの様子ですから。それにお父さんの容態も見ておきたいので」

「ありがとうございます」

「いえ」


 ベレットはウィローの案内で父親のいる場所に行く。


「ベレット……?寝てるって…聞いてたけど…」


 入ってきたベレットにそう聞く父親。

 まだ毒気が抜けてないため、苦しみながらではあるけど。


「うん、全然大丈夫!」

「良かった……」


 父親は元気な姿とその言葉で安堵したようだ。


「それでどうするの?」

「うん、初めて使うからちょっとかかるかも」

「ベレット?何を……?」


 ベレットは父親に近付き、体に触れる。


聖復ホーリー


 父親の体が突然光り出す。


「何をしてるの?」


 ウィローは一瞬それを止めようと思ったけど、流石に父親に対して害のある行動しないと思ったので、何かあれば介入するつもりでそれを見ることにした。


 しばらくすると光が収まる。


「ベレット、何をしたのですか?」

「うーん、体内にある悪いものを消した?かな」


 ウィローが聞いてみたけど、本人もおおよそしか理解できていないようで曖昧な答えをする。


「治したってこと?」

「それとは多分違うと思う。本当に消したが正しいかな?」

「なるほど……」

「でも、それだけだから。体力が戻ったとか体調が良くなったとかじゃないからしばらくはそのままかも?」

「分かりました。後のことは任せなさい」

「お願いします」


 ベレットにとって感覚でしか分からないため、そんな答えになってしまうのだろう。

 なので、ウィローにしても父親にしてもそれが本当かどうかは分からなかった。


「ありがとう……ベレット…」

「うん、元気になってね」


 でも、治そうとしてくれただけでも嬉しいという気持ちで父親はベレットに感謝した。



 翌日、父親は回復し、通常通りの状態に戻っていた。

 そのことからベレットの能力が本物だと判断された。


 そして、煌夜はその日からさらに2日後に目覚めた。

 特に状態は悪くなかったけど、さらに1日を休みを入れて討伐隊は帰還することになった。


 村の支援に関しては食料問題事態方は煌夜が解決したので問題ないため、森の再生のためにしばらくはしていくことになった。


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