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ブルーコリーハート〜異世界転生した僕の青い物語〜  作者: ジョン・ヤマト
第二章 新たな旅立ちと冒険者の試練
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第7話 アローグン王国

    ✳︎


 アローグン王国は何百年もの歴史を持つ大きな王国だ。

 かつては戦争の中心地になったとか、英雄の故郷だとか様々な逸話がありその歴史の厚さが窺える。


 そんなアローグン王国は冒険者の育成に力を入れている。

 冒険者をサポートするための武器屋、道具屋が充実していて、街の中心には大きな冒険者ギルドがそこに建っており、数多の冒険者達が大通りを行き交っている。


 そして、僕達三人はその冒険者達の象徴である冒険者ギルドにある訓練場に立ち、壇上のチェインメイルを着ている金髪の男性を眺めていた。


「これより、英雄ハーツ様の名の下、冒険者適正試験を始める!」


 試験場である訓練場に集まった十人の参加者は壇上に立つ鎧を纏った試験官の宣誓を静かに聞いている。

 各々の表情からは緊張が漂っており、これから始まる試験の不安が見てとれた。


「私は今日の試験の実戦担当の騎士のラヴァーだ! そして隣の彼女は魔法試験担当の魔術師のドリーマー」


 紺色のドレスのような服を着ている女性が一歩前に出て上品な所作で礼をした。


 冒険者試験の試験官はアローグン王国の騎士団に所属する優秀な人間が行う決まりになっている。つまりラヴァーさんとドリーマーさんは王国所属の騎士団であり、かなりの実力者ということでもある。


「今日の試験は魔法適正試験と戦闘試験の二つ。試験終了後に受付で結果を渡す。参加する者は自身の力量を知るため、そして強いパーティーに入るために頑張ってくれ!」


 この試験には三つの目的がある。一つは自身の力量を測ること。次に自身の売り込み。そして冒険者資格の取得だ。


 一つ目の力量を測る。

 先程説明したように、この試験では王国から派遣された優秀な騎士が試験官を勤める。戦闘試験ではその試験官と実際に戦うことができるのだ。これはかなり貴重なことで、この戦闘試験が目的で参加する者がいる程だ。


 二つ目の自身の売り込み。

 既に存在している冒険者のパーティーは訓練場の観客席でこの試験の見学をすることができ、試験終了後に参加者の勧誘ができるのだ。

 冒険者として成功する手っ取り早い方法は優秀なパーティーに入ること。そのため参加者は強いパーティーに入れるように自分をアピールをするのだ。


 そして一番大事なのが、冒険者資格の取得。この試験で一定の水準に達していれば、冒険者資格を発行してもらえるのだ。

 この資格は冒険者ギルドが管理している資格でこれが無いと、ギルドが出す依頼の斡旋を受けれない、特定のパーティーを組むことができないなど、冒険者ギルドのサポートを受けるためには絶対に必要な物だ。

 そのために僕たちはこの冒険者資格を取得するために今日の試験を受けに来ている。


「それではこれより魔法適正試験を始める! ここからはドリーマーが進行する」


 その掛け声と共に女性の試験官が前に出て懐から丸い水晶のような物を取り出した。


「これは『ロールクォーツ』、これを使って自身の得意な魔法、どれくらい魔力を操作できるかを調べることができるわ」


 そう言って試験官はロールクォーツに触れ、


「"魂よ、我の力を測り賜え"」


 試験官がその言葉を発した直後、ロールクォーツが綺麗な青色に輝きはじめた。


「クォーツの色は得意な魔法の種類、輝きは魔力の操作精度を測れるわ。輝きが強いほど体内の魔力を効率的に操作することができ、操作精度は段階別にランクを付けする。私の場合は、適正魔法が水属性、魔力の操作精度はB+よ」


 ようはこれを使って自身の得意な魔法属性と魔法についてのステータスを知ることができると言うことだ。


「それでは順番に始めるわ。一人づつ並んで」


 そうして魔法適正試験が開始された。



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星空を見上げれば〜私達は星々の夢を見る〜 短編の近未来ファンタジー百合小説です。 本作品と併せてお読みいただけると嬉しいです。
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