私だけを見てほしいのに
今も私の魂が抜けた本体は、私しか知らない場所で眠っている。
何度何度あの忌まわしい女を殺しても、私の目の前に現れる。
どんな人生でも、あの女は変わらない。
私は死を超越した女神。
本体から魂を切り離し、私は女を何度も殺した。
人間国の大国の王を操って聖女だったあの女を自害に追い込んだり……
女帝となった女の幸せを絶望に落とすため、人間国の王子を操って挙式の日に暗殺させた。
日本では、ヤンキーの癖に人気者だった女をバスに突き飛ばして私が殺した。
なのに、何度も何度も私も死んでまたあの女と会う。
憎い憎い。
私はあの女が許せない!!
全て私に仕組まれていた事に、何処までも目障りで眩しいあの女は気付かない。
馬鹿な女ね。