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トーナメント戦開始

「———ツーツー、マイクテスマイクテス。えー会場の皆さん!お待たせしましたっ!」


———観客席でのんびり昼寝をしていたらいきなり大音量の声が響き渡り、体を起こした。俺は実況者に視線を移し、続きを聴く態勢をとる


「これよりトーナメント戦を開始いたします!尚、それぞれの対戦相手はこちらで抽選で決めさせてもらいました!それでは第一試合、選手の発表です!」


闘技場中の空気が張り詰め、嵐の前の静寂が訪れる


全員が一点に集中しその時を待っている


「———ルケーマ選手対リコリス・ヴォルペ王女だぁぁ!!」


「「———うおおぉぉぉぉぉ!!」」


「「———初っ端からリコリス様の戦いを見れるとわ!!」」


「「———リコリス様ぁぁぁぁ!!」」


嵐が遂に来てしまった。会場中の沸点が最高値を超え、雷のように轟く


「選手のお二人は闘技台までお越しください!」


「どうやら俺はまだか。最初にリコリス王女の戦闘を観れるとはありがたい」


観客席から闘技台にいる二人の選手を観察する

リコリス王女は腕を組み堂々と立っている。まるで勝つ事が当たり前のような風貌。遠くから観てもその存在性が眼を惹きつける


もう一人の方は‥‥あれはダメだ。俺とリコリス王女が予選で倒しまくった残りだ。多分、勝負は一瞬で終わるだろう


なんて言うか、もう観ていられないほどに膝が震えている‥‥


残念だが、リコリス王女の戦闘は観れないかもしれない‥‥


「さあそれではお二人の準備が出来たところで!始めさせていただきます!」


「試合開始!!———」



————ドゴォォォオオオン!!!



開始と同時にとてつもない衝撃波と爆音が鳴り響く


一人の選手は闘技台の真ん中で優雅に立ち、もう一人は壁に減り込んでいる‥‥


何というか‥‥お疲れ‥‥君はよく頑張ったよ‥‥


観客も皆ただ黙り、同情の眼差しを彼に贈るのだった



「———しょ、勝者はリコリス王女!」


実況が透かさず場の空気を変えようと必死になっている


「「うおおぉぉぉ!」」


「「リコリス様ぁぁ!」」


観客も少しして騒ぎ出しリコリス王女を讃える


「何というか、あの人はよく頑張ったわ‥‥」


ファシーノもあの選手に同情の眼差しを向ける


というか同情しない奴なんているのだろうか?


いた。隣に二人。一人はご飯を永遠に食べ、もう一人は酒を何本も飲んでいる


デリカートとヴァルネラは間も変わらず能天気な様だ


「それでは第二試合に行きたいと思います!第二試合の選手はバジル選手対ローネ選手です!お二人は準備してください!」


実況者から名前を呼ばれ俺は席を立とうとする


「名前を呼ばれた。少し行ってくる」


「ローネって貴方だったの?そのまんまじゃない。頑張って」


「頑張ってください!」


「酒が足りーん!おいそこの売り子!酒!」


一人、どうしようも無い奴がいるが無視だ。して相手がバジルと‥‥どんな奴なのだろうか。先程のリコリス同様にならなければいいのだが‥‥


そんな事を考えながら闘技台まで移動した



———俺は対戦相手に面と向かう


予想は的中してしまった


足が震えているよ‥‥腰も引いているし‥‥これはダメだ‥‥


試合開始の合図とともに一人の選手が爆音に混ざり壁に埋もれる


もちろん俺が埋めたのだが‥‥


壁に埋もれたバジルを係が担架で運んで行く


ごめん。お疲れ様‥‥


「———第二試合も何と言う事でしょうか!今年の決勝は凄まじいです!第二試合の勝者は次の第三試合の勝者と第四試合を行いますので医務室の方でお待ちください!」


(ん?なるほど続けてか、では医務室で待つとするか)


会場中の視線は俺ではなく壁に埋もれ担架で運ばれるバジルであった‥‥


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